2010年12月29日水曜日

名古屋高裁:門口長官が退任会見 「司法は信頼が基盤」 /愛知

定年になると、こんな会見開くんですね。
裁判員裁判…なんかメリットあんのかな~って疑問だったんですが、
身近に法律を感じることができれば、
日本を作っているっていう意識芽生えるんですかねぇ。
後はなんか時間の短縮とかなんだろうけど。。
とにかく、お疲れ様でした!!



名古屋高裁:門口長官が退任会見 「司法は信頼が基盤」 /愛知
(12月29日 毎日新聞)

 定年退官(31日付)する名古屋高裁の門口正人長官(64)が28日会見し、長官として司法制度の転換期を経験し、「裁判員裁判により、事実認定の難しさ、被告人の裏切り、守秘義務など古来からの裁判一般についての難しさが浮き彫りになった」と振り返った。

 門口長官は、こうしたことを克服するために「小さいころから法の意識をはぐくむことが大事。裁判所が身近で分かりやすく頼りがいのある裁判を目指せば、裁判員の唐突感が和らぐ」と指摘した。

 また、大阪地検特捜部の郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件について「司法は信頼が基盤。日々の仕事に誠実と謙虚さで対処するのが唯一の答えではないか」と話した。【高木香奈】

2010年12月28日火曜日

「事故で寝たきり」とウソ、賠償請求 東京の弁護士懲戒

「賠償金が数倍に…」
確かに、保険会社がわざと安く見積もっている分も
たくさんあるので
数倍にっていうのは嘘ではないけど…
こんな嘘をついてだまし取るなんて、
弁護士さんのすることではないような気がしますね。
この男性は自分が寝たきり扱いにされていることを知っていたのでしょうか?
まぁ…知っていたらむやみに母親と歩いて買い物になんて行かないかな??
とにかく、呆れてしまいました。。




「事故で寝たきり」とウソ、賠償請求 東京の弁護士懲戒
(12月27日 朝日新聞)


第一東京弁護士会は27日、依頼人の交通事故の後遺症を誇張したとして、加茂隆康弁護士(61)を業務停止4カ月の懲戒処分とし、発表した。

同弁護士会によると、加茂弁護士は2001年12月、交通事故の後遺症があるという都内(当時)の男性から損害賠償請求の依頼を受けた。東京地裁に提訴す る際、男性の介護は必要ないと知りながら「ほとんど寝たきり状態」と主張し、本来請求できない「将来の介護費(6400万円)」を盛り込んだという。

訴訟では後遺症の程度が争点となり、加茂弁護士は、実際は同居していない男性の母親が介護に専念しているよう装う書面などを提出。ところが、被告の保険会社側から、男性と母親が歩いて買い物している様子を撮影したビデオが証拠として提出され、うそが発覚した。

加茂弁護士は交通事故の損害賠償請求に関する著書が多く、ホームページには「弁護士がつけば、賠償金額が数倍になることもまれではありません」と記している。最近では裁判員裁判と死刑をテーマにした小説も執筆した。

2010年12月27日月曜日

新任判事補、3分の1女性 最高裁が採用決定

判事補って何??って思ったら…裁判官の官名の一種だそうです。
3分の1女性って…めずらしいのかなぁ??
不採用・採用の基準ってどういうの何だろう??
…というか、何か試験的なものを受けるのでしょうか??
やっぱり、東大が1番多いんですね。
地方からこういう子たちがたくさん出れば、
地方格差も少なくなるんじゃないかなぁ??




新任判事補、3分の1女性 最高裁が採用決定
(12月27日 日本経済新聞)


 最高裁は24日、司法修習を15日に終えた1949人のうち、98人を判事補として採用することを決めた。うち女性は31人でほぼ3分の1を占めた。閣 議を経て来年1月16日付で発令される。不採用となったのは2人。採用内定者の平均年齢は27.23歳で、出身法科大学院別では東大が24人で最多だっ た。

2010年12月22日水曜日

横浜 公園で生活支援相談会

仕事をしたいっていう気持ちがあるのに
年齢制限とかで引っかかって働き口がないなんて残酷ですよね。
好きで公園で生活しているわけではないのに、偏見の目で見られるし…。
横浜だけではなく、全国でこういう相談会取り組んでほしいですね!




横浜 公園で生活支援相談会
(12月19日 NHK)

仕事を失ったり路上での生活を強いられたりしている人たちを支援する相談会が、横浜市の公園で開かれました。
この相談会は弁護士や司法書士などでつくるグループが、横浜市中区の大通り公園にテントを設けて開 きました。仕事が見つからない人だけでなく、路上での生活を強いられているという人たちを支援しようと、会場には雇用や生活保護などに詳しい弁護士だけで なく、医師も出て相談に応じました。

2010年12月20日月曜日

なくせ多重債務:ヤミ金業者180件、対策協が告発 摘発逃れの悪質手口も /熊本

熊本県だけで、180件もヤミ金業者いるのかな!?
地元も電柱にビラがすごいです。車を担保に、とか
カードのキャッシングがどうの、とか。
ほとんど価値のない物品を持ってこさせて高値で「購入」するというやり方で、実質的に金を貸すという業者の存在が顕在化してきているとい う。
↑逃げるために色んな方法を使うんですね。。
これ以上被害者が増えないように、どんどん摘発して欲しいんだけどな。




なくせ多重債務:ヤミ金業者180件、対策協が告発 摘発逃れの悪質手口も /熊本
(12月20日 毎日新聞)


弁護士や司法書士らでつくる熊本多重債務対策協議会はこのほど、ヤミ金融業者180件を出資法違反などの疑いで県警に告発した。電柱などに張られたビラはがしも実施した。

 年収の3分の1以上の借り入れを禁止する改正貸金業法が完全施行されて半年がたった。協議会によると、法施行前には消費者金融から借金をできなくなった人たちがヤミ金に流れることを懸念する声があったが、現時点では目立った相談はきていないという。

 一方で、ほとんど価値のない物品を持ってこさせて高値で「購入」するというやり方で、実質的に金を貸すという業者の存在が顕在化してきているとい う。「貸金ではない」として摘発を逃れる狙いがあるとみられ、通帳から自動引き落としにするなど徴収手口は悪質で告発の対象にした。事務局長の青山定聖弁 護士は「県警にはぜひ摘発をお願いしたい」と話した。【遠山和宏】

2010年12月15日水曜日

主犯少年の実名、弁護士が読み上げる 石巻3人殺傷公判

これ、「ミスでした、すいません」程度でいいのか!
もっと大ごとになっちゃうんだと思ってました。
でも…3回も読みあげちゃうなんて一瞬わざと?と思ってしまいました。
この人にとっての人権ってそんなもんなのかな~って感じだけど、
まぁいつまで18歳19歳を少年扱いしてるんだって気分にもなるし。。
前にレイプ被害者の女の子の名前が読み上げられた時は可哀想だったな。。




主犯少年の実名、弁護士が読み上げる 石巻3人殺傷公判
(12月14日 朝日新聞)


宮城県石巻市で今年2月に男女3人が殺傷された事件で、殺人幇助(ほうじょ)などの罪に問われた同県東松島市の無職少年(18)に対する裁判員裁判が14日、仙台地裁であり、弁護人が事件の主犯少年(19)の実名を3回読み上げた。

 証拠調べで弁護側が関係者の供述調書を読み上げる際、主犯少年を「共犯者」と言うはずだったが誤ったという。11月に開かれた主犯少年の裁判員裁判では少年を匿名にしていた。弁護人は閉廷後、「私のミスです」と述べた。

 主犯の少年は先月25日、仙台地裁で死刑判決を受け、控訴している。

2010年12月13日月曜日

債務整理CMで集客、司法書士事務所は非弁活動の疑い 書類送検

アヴァンス…名前聞いたことあんなぁ。
無資格はやばいでしょ~。。
顧客のことを馬鹿にしてなきゃ出来ない行為だと思いますね。
でもこれ、何でばれたんだろう??
内部告発??詰めが甘かったのかなぁ~。
中途半端に賢い人がやりそうなことですね。



債務整理CMで集客、司法書士事務所は非弁活動の疑い 書類送検
(12月9日 産経新聞) 

 多重債務者の過払い金返還で知られる司法書士事務所「アヴァンス法務事務所」(大阪市中央区)で、無資格の事務員が法務事務をしたとして、大阪府警が弁護士法違反(非弁活動)容疑で同事務所の運営法人などを書類送検したことが8日、分かった。大阪弁護士会は今春、同罪で同事務所の運営法人などを府警に刑事告発していた。

 捜査関係者や大阪弁護士会などによると、同事務所では、資格がない事務員が、事務所所属の司法書士の名義を使って多重債務者の女性の任意整理手続きを代行し、報酬を受け取った疑いがあるという。

 大阪司法書士会などによると、同事務所は平成19年6月の設立。テレビCMなどで顧客を集めて多数の事件を受任していた。

2010年12月9日木曜日

無免許で飲酒運転の容疑、京都の自称司法書士の男逮捕

自称司法書士。まだ確認とれてないのかな??
もしこれが本当に司法書士だったら、最悪ですね。
無免許飲酒で過去には物損事故。
安全運転、何のために免許があるのか
どうして飲酒してはいけないのか何1つ分かってない。。
50歳にもなって分からないんじゃ、
改善の余地もないんじゃないかね。



無免許で飲酒運転の容疑、京都の自称司法書士の男逮捕
(12月9日 わかやま新報)


和歌山東署は8日、京都市伏見区、自称司法書士、塚本博充容疑者(50)を道路交通法違反(無免許・酒気帯び運転)の容疑で現行犯逮捕した。

同署によると、塚本容疑者は午前5時25分ごろ、和歌山市田屋の路上で、無免許で、酒を飲んで軽乗用車を運転した疑い。

同署署員が巡回中、左右にふらついて走る車を発見し、職務質問したところ、容疑が判明した。塚本容疑者は和歌山市に釣りに来て、車内で缶ビールを飲み帰る途中だったという。ことし3月に、高速道路で飲酒運転で物損事故を起こし、免許を失効していた。

塚本容疑者は容疑を認めている。

2010年12月7日火曜日

「司法試験」合格率大幅アップ!食っていけない弁護士たち

まぁでも、誰だって必死で勉強してやっとなれた法律家、
東京で大成功!夢のヒルズで優雅にリッツパーティー!とか思うんじゃない?
私もそうしたいって思っちゃうだろうし。
コトー先生みたいな地方で頑張るのが僕の幸せ…みたいな人は
そもそも法律家にはならないと思う。
地方だろうが都会だろうが、
悩んでる人は同じなのにね。




「司法試験」合格率大幅アップ!食っていけない弁護士たち
(12月7日 J-CASTニュース)


裁判員裁判制度導入などで改革が進んでいる司法界。しかし、問題点も同時に浮上している。今朝(2010年12月6日)の「とく撮」コーナーではこの問題点を追求した。

かつては、司法試験の合格率は1~3%程度という狭き門だったが、昨今導入された『新司法試験』で合格率は30%近くになった。これは多くの 人に司法への門戸を開くべく、小泉政権時代に行われた司法制度改革の結果の一つだが、いま弁護士業界に大きな波紋が広がり始めている。

「とく撮」は司法試験合格後の実地研修期間である「司法修習」前の合格者たちを取材。1000万円を越える多額の借金に苦しむ合格者や、新人弁護士の急増によって激化している就職活動の実態などを紹介した。


キャスターの中野美奈子は「いま弁護士の卵たちに何が起きているのでしょうか。司法制度改革の問題点が見えてきました」と語った。

2010年4月1日時点の日本の弁護士数(弁護士会登録数合計、特別会員、準会員を含まない)は2万8828名(うち女性4,671名)で、 東京(東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会)に登録している弁護士数が1万3823名、大阪弁護士会に登録している弁護士数が3584名 で、両者を併せると全国の弁護士数の60%を超える。弁護士も大都市に事務所を構えないと仕事がなく、食っていけないのだ。

メインキャスターの小倉智昭「この弁護士の偏在を司法界がどう解決するのか。それこそが本当の司法制度改革ではないでしょうか」

弁護士の偏在は住むところによって、住民の有利不利を生み出しかねない。

2010年12月3日金曜日

高齢者のよろず事お任せを 司法書士らが広島に会社設立

身元保証、遺品の整理を他人にやってもらうって
ちょっと悲しいですよね。
しかもそれを自分が申し込まないといけないなんて。
だけど確かに、ペットの扱いとかってどうしたらいいか分からない。
っていうか残せて死ねないわ!
こういう会社が設立できるってことは、
1人こっそり亡くなった方が多いってことになるんですよね。。寂しいなぁ。





高齢者のよろず事お任せを 司法書士らが広島に会社設立
(12月2日 朝日新聞)


家族が遠くにいる、あるいは身寄りがなく何かあったとき不安――。そんなお年寄りのために、広島市の司法書士や行政書士らが、身元保証から遺品の整理、エンディングノート作りの支援まで、身の回りのよろずごとを支援する会社「みのり」(同市中区)を設立した。

 事故や困りごとが起きた際、連絡を受けるコールセンターを設けたり、その日最初に携帯電話を開け閉めした時に、離れて暮らす家族に連絡メールが送られたりする「見守りケータイサービス」を今月中旬から始める。

 また、墓参りやごみの処分、買い物、公共機関への申請などを代行したり、入院時の身元保証人も引き受けたりと、日常生活を送る上で必要な支援サービスも用意する。

 万が一に備え、どんな葬式を望むかや残されたペットの扱い、遺言書の保管場所、延命治療や相続の希望など、身辺整理に必要なことを書いておく「エンディングノート」の書き方も指導する。葬儀や納骨先、遺品整理の手配もする。

 同社役員で税理士の畑山秋良さん(54)は「広島では、親類のつながりで何とかなるという考えの人が多く、身寄りのない人への支援が薄かった。親類に代わって、制度だけでは埋めきれないサービスを満たしたい」と話す。

 「ケータイサービス」は入会・保証金計2万円、月会費3150円。エンディングノートづくりの支援は、2回の面談つきで2万5千円。生活支援は、サービスによって料金が違う。問い合わせは同社(082・222・6304)へ。(錦光山雅子)

2010年12月1日水曜日

【中大教授刺殺 求刑(1)】社会復帰後は「司法試験を受けて弁護士として働きたい」

思わず、「おぉ…まじか…」と行ってしまいました。
妄想性障害がある弁護士さんなんて…どうなんだろうか。。
いや、まず人を殺したことがある弁護士さんって良くないレベルじゃないと思うわ。
こういう未来を語るあたり、殺したことについて後悔はまるっきりしてないんだなぁ。。



【中大教授刺殺 求刑(1)】社会復帰後は「司法試験を受けて弁護士として働きたい」
(11月30日 産経新聞) (10:02~10:30)


 《中央大学理工学部教授の高窪統(はじめ)さん=当時(45)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた卒業生で元家庭用品販売店従業員、山本竜太被告(29)の裁判員裁判第4回公判が30日午前、東京地裁で始まった。遺族による意見陳述の後、午後に検察側による論告求刑が行われる》

 《山本被告は24日の初公判で、「(間違いは)なかったです」と起訴内容を認めた。検察、弁護側に「犯行当時、山本被告は妄想性障害にかかり、心神耗弱状態だった」という点で争いはなく、争点は量刑のみに絞られている》

 《前回まで2回にわたった被告人質問で山本被告は、事件前に自分に対する嫌がらせが続いていたとし、「自分を監視する団体のトップである高窪教授を殺害すれば、これらの出来事の首謀者が分かると思った」と動機を語った》

(略) 

裁判官「誰でも腹をたてることはありますが、ほかには?」

 被告「中学のとき、クラスメートからいじめを受けたときです。中学生活でいじめを受けたとき、一番怒りを感じました」

 裁判官「あなたが一番頼りにしている人は?」

 被告「両親です」

 裁判官「お父さん、お母さんのどちら?」

 「お父さん、お母さんの両方です。どちらか一方ではありません」

 裁判官「将来、社会復帰して、したいことはありますか」

 被告「逮捕されるまで司法書士の勉強をしていましたが、司法書士の試験を受たいです。将来は司法試験を受けて弁護士として働きたいです」

2010年11月29日月曜日

司法修習生の兼職禁止緩和 社会人法曹を後押し

休職扱いで修習。
…禁止と何が違うんだろ?後があるってことかなぁ??
会社からの給与も一切受け取らないいんじゃ、生活がきつくなることに
変わりはないけど…
だけどこの会社に復職、って考えれば
会社側にも司法修習生もメリットはあるんだろうな。
だけど、退職して法曹界を目指していた先輩の人にとっては
ちょっと不平等って感じですね。




司法修習生の兼職禁止緩和 社会人法曹を後押し
(11月27日 朝日新聞)


司法試験に合格し、1年間法曹の実務を学ぶ司法修習生の「兼職禁止」が27日付の採用から緩和された。最高裁は社会人で合格した修習生が民間企業な どに身分を残したまま、休職扱いで修習できるよう運用を見直した。原則禁止は変わらないが、法曹を目指す際の「壁」が低くなり、企業などで活躍する弁護士 の増加を後押ししそうだ。

 多様な人材を法曹界に呼び込むことを目指した司法改革を受け、法科大学院経由で司法試験に合格する社会人が増えてきたため、緩和を求める声が高まっていた。

 終身雇用の傾向が強い企業では、いったん退職すると受け取れる退職金が激減する不利益がある。企業側にとっても、優秀な社員の資格取得を応援しようと思っても、いったん退職すれば戻ってくる保証がなかった。

 最高裁が検討した結果、(1)一定の年数勤続しており、復職の可能性が高い(2)会社の業務に一切携わらない(3)会社からの給与は一切受け取らない、という三つの要件を満たせば、修習専念義務や中立性に影響は少ないと判断した。

 ただ、最高裁人事局は「最終的にはあくまで個別の判断になる」としている。勤務先と本人から証明書類を提出してもらった上で、修習に支障がないか確認するという。

 27日付で採用された修習生は2022人。うち民間企業勤務の4人から兼職許可申請があり、全員認められた。大手メーカー勤務の30代の男性は「妻子も いるので、兼業が認められなかったら、法曹の道を断念せざるを得なかった。同じように悩んでいる人も多いと思うので、こうした運用が当たり前になれば、法 曹を目指す社会人が増えるのでは」と話す。

 今年は申請がなかったが、自治体職員も同様の扱いを検討する。国家公務員は研修の形で修習する制度があり、この枠組みには入らない。

 ただ、企業側にも、過去にいったん辞めて資格を取った人との不公平感から、休職扱いに消極的なところもあるという。社会人の挑戦が増えるかどうかは、送り出す側の意識も課題になりそうだ。

 日弁連法科大学院センター事務局長で、社会人を対象とした法科大学院でも教えている山口卓男弁護士は「司法改革の理念が一歩前進する」と歓迎している。(延与光貞)

    ◇

 〈司法修習生の兼職禁止〉 最高裁規則で、修習生は、採用する最高裁の許可がなければ、公務員や他の職業に就いたり、アルバイトをしたりすることはでき ない。専門性の高い修習に専念する義務があることや、企業が当事者になる民事裁判にもかかわるため中立性を保つ必要があることが理由とされる。

2010年11月25日木曜日

多重債務解決の一助に 法テラスで弁護士・司法書士を直接紹介

年末に向けて無料相談が全国で開催されてきましたねぇ。
とくに、このニュースみたいに直接紹介ってやつ
最近よく見ます。
どのくらい時間短縮されるんだろうか??
でもやっぱり合う合わないがあるから
自分で無料相談たくさんいって、
合う弁護士さんのとこに頼むのが1番なのかなぁ??




多重債務解決の一助に 法テラスで弁護士・司法書士を直接紹介
(11月24日 信濃毎日新聞)


日本司法支援センター長野地方事務所(法テラス長野、長野市)が6月の改正貸金業法完全施行に合わせ、多重債務者に直接、弁護士や司法書士の紹介を始めた ところ、10月末までの紹介件数が86件に上ったことが23日、分かった。従来は弁護士会などの窓口紹介にとどまっていたが、多重債務者が相談当日にも担 当弁護士らと話せるようになり、法テラス長野は早期の救済や生活再建につながっているとみている。

 2006年10月に長野を含む全国各地で業務を始めた法テラスは、市町村や弁護士会、司法書士会などの相談窓口を紹介するのが原則。法テラス長野では財 産の差し押さえが迫っているといった緊急性が高い場合は、例外的に特定の弁護士を紹介してきたが多重債務は対象外だった。

 同法の完全施行を控えて多重債務に関する相談が増えると予想されたことから、法テラス長野は県弁護士会や県司法書士会と協議。両会から相談を受けることができる会員リストの提供を受け、紹介する態勢をつくった。

 法テラス長野は弁護士85人、司法書士154人を登載したリストから、相談者の居住地に近い弁護士や司法書士に連絡。早ければ30分程度で担当の弁護士、司法書士が決まり、相談者は当日中に電話などで話ができるようになった。

 県弁護士会消費者問題対策委員会の大野薫委員長(上田市)は「法テラスという行政所管の組織からの紹介を受けるかどうかは(弁護士会内で)議論があった。だが、多重債務者の救済を考え、取り組むことになった」と話す。

 県司法書士会の丸山孝一相談事業部長(長野市)は「忙しい多重債務者が何カ所も電話するのは大変。(直接紹介を受けることで)問題解決までの時間短縮になっていると思う」と話している。両会とも全会員の半数程度をリストに登載しているという。

 法テラス長野(電話050・3383・5415)は平日午前9時~午後5時。相談や弁護士らの紹介は無料。

2010年11月22日月曜日

さらに500万円横領の疑い 司法書士を再逮捕 静岡

うわぁ…もうこの人ダメだ…。財産を代わりに管理する人間が、こんな不正をするなんて。
高齢の方、障害者を馬鹿にしてるとしか思えませんね。
そんな人がいい顔して、後見人のふりして裏では
自分のお金のように扱っていたなんて。
後見人がちゃんと管理しているか、確かめる人も必要な時代がくるのかなぁ?
他にも探したら、横領している人たくさんいそうな気がしますね。



さらに500万円横領の疑い 司法書士を再逮捕 静岡
(11月20日 産経新聞)


 「成年後見人」として管理していた高齢女性の口座から現金2100万円を横領したとして起訴された静岡市葵区千代田、司法書士、生田俊美被告(57)が、別の男性の現金500万円も横領したとして、静岡地検は19日、業務上横領の疑いで生田容疑者を再逮捕した。

 地検によると、生田容疑者は平成21年1、2月、行方不明者などの財産を管理する「不在者財産管理人」として管理していた男性の口座から、2回にわたり現金を引き出して横領した疑いが持たれている。地検は生田容疑者の認否を明らかにしなかった。

 生田容疑者は10月、高齢者や障害者などに代わって財産の管理に当たる「成年後見人」を務めていた女性の口座から現金を引き出したとして、業務上横領容疑で逮捕されていた。

2010年11月18日木曜日

司法修習生:給費制を維持…民・自・公、議員立法で調整

施行されてからもまだグダグダ言ってるのって…どうかと思うけど。
前々から、こういう話は出てたのに10月11月で急にゴチャゴチャッとして、何やってんだって感じ。
なんで折衷案みたいなのは出さないんですかね?
半分は返す、とかいくらまでは給費にする、とか
そういった話が出てもいいはずなんだけど、見たことないなぁ。




司法修習生:給費制を維持…民・自・公、議員立法で調整
(11月18日 毎日新聞)


民主、自民、公明の3党は18日午後、幹事長・国対委員長らの会談を開き、国が司法修習生に給与を支給する給費制を維持する議員立法を、今国会で成 立させる方向で調整に入った。給費制から貸与制へ移行する改正裁判所法は11月1日に施行され、年末から貸与が始まる。このため、貸与制導入を1年間先送 りする暫定措置が有力となっている。ただ給費制には法律家への優遇との批判があり、民主、自民両党内に慎重論もある。【横田愛】

 給費制は日本弁護士連合会が維持を求め、民主党や公明党内では同法施行前から制度維持のための議員立法化を目指す動きがあったが、自民党が同調せず貸与制導入が決まっていた。

 しかし、公明党が10年度補正予算案に反対したことなどをうけ、自民党が制度維持を求める公明党との連携を重視する思惑から、協議に応じることに なった。自民党幹部は方針を転換した理由について「公明党側の意向が強い。政治上の判断として今の国会運営などを考えた」と語った。

2010年11月16日火曜日

「弁護士ドットコム」が司法修習生や法科大学院生の就職相談に現役弁護士が回答する新サービスを開始!

そういえば、法科大学院生・司法修習生の就職活動ってどういうのなんだろう?
「就職活動」と言っていいのかすらもよく分からないなぁ。
THE・狭き門って感じがします。
こういう制度がなかったんじゃ、今まで働き口探してた人は
本当に大変だったんでしょうね。
もっと早くにこういうサービス出来ててもよかったんじゃないのかなぁ??



「弁護士ドットコム」が司法修習生や法科大学院生の就職相談に現役弁護士が回答する新サービスを開始!
(11月12日 業務提携ニュース)


今回の提携により、「弁護士ドットコム」では、今月10日から、新サービス「みんなの就職相談」を開始する。
このサービスは、法科大学院生や司法修習生の就職相談に現役の弁護士が回答するというQ&Aサービスだ。
月刊相談件数6,000件以上の「弁護士ドットコム」
「弁護士ドットコム」は、月間相談件数6000件を超える日本最大級の法律相談ポータルサイトだ。
現在、このサイトには、2256名の登録弁護士が存在する。
そして、「みんなの法律相談」では、この登録弁護士2256名が回答を行っていく。
就職活動を行う際には、自分が働きたいと思う業界で実際に働いている人の生の声を聞くのがとても参考になる。その点、今回の新サービスは有益だろう。
司法修習生の就職活動の円滑化を目指す
現在、司法修習生の就職活動にはさまざまな不都合や負担があるといわれる。
具体的には、法科大学院は、在学中に将来の職探し準備させるシステムがなく、また司法修習期間の短縮の影響で司法修習生が就職活動をする時間が減り、就職活動の負担が増加しているなどの実情がある。
加えて、近年、弁護士の就職先は多様化しているが、就職先を選択する際の判断材料(情報)が乏しいという不都合もある。

今回の新サービスは、そうした実情に対応して、司法修習生が就職活動の円滑化を目指すものだ。

※1は「オーセンスグループ株式会社」の略である。

2010年11月11日木曜日

出会い系サイトで高額利用料  1000万円超の被害も

こういうのをサクラと見抜けない人もどうかと思いますが、
それに付け込んで高額な請求をするのはやっぱり許せないですね。
いつの間にかサイトに登録されていた、とか
何もしてないのにポイントがどうの…ってお金を請求されるケースはもう王道ですよね。
泣き寝入りしないように、弁護士さんに頼んで
被害件数が1件でも少なくなると良いんだけどなぁ…。




出会い系サイトで高額利用料  1000万円超の被害も
(11月11日 東京新聞)


有料でメール交換させる出会い系サイトで、高額の利用料を請求されるトラブルが多発している。サイト運営者の 仲間が“サクラ”としてメールの相手をしているとして、弁護士が「出会い系サイト被害弁護団」を結成した。弁護士が交渉して業者やクレジットカード会社か ら返金させたケースもある。 (稲田雅文)

 「今から思えばなぜ途中でサクラと気付かなかったんだろうと思うんですが…」。岐阜県の三十代男性はこう振り返る。

 男性は昨年六月、出会い系サイトに登録。女性らしい相手からメールが届き、メル友になった。メールの交換を続けた後、何度か会う約束をして待ち合 わせ場所に行っても会えずじまい。逆に、女性から「会えないから自殺未遂をした」とのメールが、手首を傷つけた画像とともに届いた。女性の母と称する人物 も加わって男性を責めた。

 サイト関係者を名乗る人物も登場。相手のメールアドレスを表示するとして「情報開示料」を要求してきた。精神的に追い詰められた男性は女性に直接 会って謝罪したいと考え、要求されるまま複数回にわたり数十万~百万円を指定口座に振り込んだ。一年以上のサイト利用料を含め、運営会社に約千二百万円を 支払ったという。

      ◇

 国民生活センターによると、出会い系サイトについての相談は今年に入って急増。全国の消費生活センターなどの窓口には、十月末時点で二千八十七件 の相談が寄せられ、前年同期の八百五十件を大幅に上回っている。二〇〇五年度以降、今年八月中旬までに寄せられた五千三百八十二件で傾向をみると、二十~ 三十代が57・5%、女性が66・7%。若い女性が被害に遭いやすく、サイトに費やしたお金は平均で約七十八万円にも上っている。

 最近は、出会いを求めて自ら登録する以外に、会員制交流サイト(SNS)を利用していてメールで誘われた例や、懸賞サイトや無料占いサイトに登録 したところ、出会い系サイトにも登録されたケースが増加。芸能人のマネジャーを名乗る人物が「本人が精神的にまいっているので悩みを聞いてほしい」とメー ルを送りつけたり、「あなたと話したい。その代わり金銭的に援助する」と誘ったりして、大量のメールを交換させるのが手口だ。

 メール交換で多額の利用料を請求され、やめたいと思っても相手が「会ったときに費用を払う」「迷惑を掛けたままにできない」などと続けさせようとする。被害者は使った金額を取り戻したい思いもあって続けてしまうという。

 さらに、相手と直接やりとりするため連絡先を交換しようとすると、業者は「システム作動費用」などと称して数万円を請求。表示させる手続き中に 「エラーが起きた」などと再び費用を要求するなどして、金額を膨らませてくる。同センターは、サクラがこうしたやりとりを続けさせているとみるが、「サー ビスを提供しただけでメールの中身は知らない」と、認めるサイトはないという。

      ◇

 多発する被害を受けて愛知県弁護士会の弁護士三十一人が弁護団を結成。相談を呼び掛け、約百十件の被害を確認した。弁護団は、メール交換費用やさまざまな名目の請求が詐欺にあたるとみている。

 弁護団事務局長の鵜飼雅成弁護士は「自動的に会員になってしまったケースなど、自らの意思でサイトへ登録していないときは、そもそも契約が成立し ていない」と指摘。業者と直接連絡が取れない場合は、支払いに使ったクレジットカード会社に対し「サイトとの契約自体が公序良俗に反しており無効」などと して、請求を止めさせる交渉を進めている。

 実際に請求を止めさせたり、返金させたりしたケースもある。返金に応じない業者は提訴する方針だ。

2010年11月8日月曜日

生活保護支援に弁護士と司法書士がタッグ

本当に生活が苦しくて生活保護を受けている人がたくさんいることも、助け合わなきゃいけないことも分かってますが…、テレビに出てる生活保護受けている人、子供がデッカイ高そうなヘッドフォンつけてたり「通常の値段じゃとてもじゃないけど買えない…」とかいって高級ステーキ肉買ってたりね。そういう人がたくさんいるから、なんだかなぁ??っていう印象。それを平気でテレビで流しちゃうのも、神経疑うけど…。




生活保護支援に弁護士と司法書士がタッグ
(11月8日 朝日新聞)


生活保護を受けたくても、複雑な申請手続きや受給基準に戸惑う人が多いことから、県内の弁護士と司法書士の有志が7日、助言や相談に応じる支援団体 「北陸生活保護支援ネットワーク福井」を発足させた。制度や手続きに詳しいメンバーが連携し、困っている人たちの「駆け込み寺」の役割を目指す。(岡野 翔)

 7日、福井市内で開かれた設立総会にはメンバーとなる弁護士と司法書士の計14人が参加した。今後は法律家だけでなく、社会福祉の分野で専門知識を持つ人にも参加を呼びかけていく方針だ。

 この日、メンバーは「生活保護は恩恵ではなく権利。困っている人がアクセスしやすいように環境を整えよう」と活動の目的を確認した。活動内容には電話相談のほか、役所の申請窓口への付き添い、申請が却下された場合の異議申し立て手続きの助言などを盛り込んでいる。

 厚生労働省によると、全国の生活保護受給世帯は2009年度に127万4231世帯(前年度比12万5465世帯増)を記録し、9年連続の最多更新。県内でも09年度は前年度より296世帯増えて2276世帯になった。
 生活保護を申請して認められるには所得や資産、貯金額などの受給基準を満たす必要がある。しかし、申請者がそれぞれ抱えている実生活の困り具合とは関係なく、基準に該当するかしないかで受給の可否を決められてしまう事例が多いという。

 同ネットワーク福井によると、こうした問題の解決に向けて全国的に支援団体は増えているが、これまで北陸3県にはなかった。福井での設立を皮切りに今後は石川や富山両県の弁護士会にも協力を呼びかけ、北陸全体に組織を拡大させる意向だという。
 同ネットワーク福井代表の坪田康男弁護士は「これまで生活保護の相談には個々の弁護士が対応してきたが、今後はそれぞれの経験や相談者の置かれた状況の情報を共有することで幅広い支援が期待できる」と話している。

2010年11月4日木曜日

法曹の道“借金”スタート  司法修習生の収入「給費制」→「貸与制」  法科大学院 山学出身者 かさむ出費、生活不安

毎日同じ話題か!って感じですが。
まぁ確かに、マイナスからのスタートですけど、
熱意をアピールするいい機会だとも思うけどね。
貸与制でも頑張る!って言う人と、
借金なんてあてくし可哀想…って言う人、
どっちの弁護士に頼みたい?って市民に聞いたら
絶対前者だと思うし。





法曹の道“借金”スタート  司法修習生の収入「給費制」→「貸与制」  法科大学院 山学出身者 かさむ出費、生活不安
(11月4日 山梨日日新聞)


司法修習生に国が給与を支払う 「給費制」を廃止、返済義務がある「貸与制」に切り替える改正裁判所法が施行され、貸与の手続きをした修習生は「マイナスからのスタート」と、今後の生活 に不安を抱く。一時は貸与制回避の動きが国会内で浮上したが具体化せず、政治の無力さを感じた修習生も少なくない。制度改正の衝撃は当事者ばかりでなく、 法曹界にも広がる。法科大学院関係者からは「法律家を目指す人が少なくなってしまう」と、学生の確保を懸念する声も出始めている。
 山梨学院大法 科大学院は今年の新司法試験で過去最多の14人が合格した。その一人、石田美奈子さん(31)は今月から三重県で司法修習がスタートする。現在、引っ越し の準備に追われていて、「早速、経費がかさみ始めている」とポツリ。早くも貸与制になったつけを感じるという。
 弁護士を目指している石田さん は、貸与制という借金を抱えての活動に「どの程度、弁護士の仕事があるか分からない。マイナスからのスタートは不本意」といい、費用を優先した弁護活動を する人が増えないか心配する。それでも「自分は常に市民派の立場でいたい」と、法律家を目指した当時の気持ちに変わりはないようだ。
 法改正は6年前、今年からスタートすることが決まった。しかし日弁連などが反対運動を展開。今年9月に入って政権与党の民主党内で貸与制回避の動きが広がった。
  同法科大学院出身で甲府地裁への配属が決まった、程塚智則さん(33)は給費制維持を願い、「こんなに国会の議論を注視したことはなかった」と振り返る。 結局、再改正が実現しなかったことに「国民のための政治をしているとは思えない国会運営だった。残念でならない」と悔やむ。
 改正法が施行された 1日、同法科大学院では、来年以降の新司法試験に向け、通常通り講義が行われ、学生の表情に変化はなかった。同法科大学院法務研究科長の荒牧重人教授は、 新司法試験の合格率、弁護士事務所への就職率の低下を背景に法曹界を目指す人が減少していることを説明しながら、「貸与制の導入は経済的にゆとりのある人 しか志すことができなくなり、新たな担い手の減少傾向に拍車を掛ける。法科大学院の受験者にも影響してくる」と頭を悩ませる。
 給費制維持に向けた活動をしてきた、県弁護士会の信田恵三会長は「今年の司法修習生には気の毒な事態になってしまった。今後も日弁連の活動方針を踏まえ、一日も早く給費制に戻るよう訴えていく」と、引き続き活動を続けるという。

2010年11月1日月曜日

司法修習生:きょうから生活費貸与に

ついに施行です。
何だかんだいって、やっぱり給費制になってしまいましたね。
まぁ、キツイようだったら対策も考えるって結論も出ていましたけど、
給費生の存続を訴える運動もまだやってるみたいです。
とりあえずやってみないことには何とも。。
12月24日、1回目の支給があるそうです!




司法修習生:きょうから生活費貸与に
(11月1日 毎日新聞)


国が司法修習生に給与を支給する「給費制」を廃止し、生活資金を貸し付ける「貸与制」に移行させる改正裁判所法が1日、施行された。日本弁護士連合 会が「金持ちしか法律家になれなくなる」と給費制の維持を求め、民主党内で制度維持のための議員立法化の動きもあったが、自民党などが同調せず、改正法施 行前には実現しなかった。

 貸与制は今月27日から司法修習を受ける司法試験合格者から適用される。最高裁によると、2000人余の修習申込者のうち10月28日現在で 1703人が貸与を希望した。申請希望月額は▽下限の18万円=69人▽標準の23万円=1200人▽扶養手当か住居手当を加えた25万5000 円=374人▽両手当を加えた上限の28万円=60人。【伊藤一郎】

2010年10月28日木曜日

司法修習生の給費制

改悪され
↑すごい表現だなぁ。。
まぁ、借金してでも修習生になりたい!って思う人なら
法律家になったときにすっごい頑張れるだろうけど
借金するのは嫌、っていう人はそんなもんなのか、って最近思い始めました。
金銭的に苦しい人は借金返済も後に回すよう検討しているようですし
別に給費給費言わなくてもなぁ…。




司法修習生の給費制
(10月26日 しんぶん赤旗)


司法修習生の給費制維持を求める若手の弁護士や法科大学院生などでつくるビギナーズ・ネットと支援する市民団体は25日、参院議員会館前で要請行動をしました。

 そろいの青いTシャツを着た参加者は、「法律家の卵である司法修習生を育てるのは国の責任です」「給費制を存続する法改正を求めます」などと訴えました。

 これまでの「裁判所法」では司法修習生に月約20万円が支給されています。2004年に自民、民主、公明の賛成で、生活費を貸し付ける「貸与制」に改悪され、今年11月1日から施行されることになっています。

 弁護士で同ネット代表の渡部容子さん(28)は「修習生は裕福だという報道もありましたが、実際は多くの修習生が借金を抱えて、大変な中がんばっ ています。民主党はじめ各党が協力を約束してくれました。ぜひ有言実行を期待したい」と訴えました。支援に駆けつけた埼玉西部土と水と空気を守る会の会員 は「私たちの権利の守り手としての自覚を持ってもらうためには、法律家を社会が育てていくことが必要だと思います」と語りました。同ネットは29日まで連 日、要請行動を行い、29日には記者会見も予定しています

2010年10月26日火曜日

マスコットキャラクター:はにわをモチーフ、名前「はにぽん」に--本庄 /埼玉

今日は平和なニュース。
http://mytown.asahi.com/areanews/saitama/TKY201010220502.html
↑はにぽん。
本庄市の司法書士さんが名前を決めたって…
司法書士さんってこういうお仕事もするんですねぇ。
全国各市でゆるキャラ続々と出てますが、つなが竜ヌゥっていうのが
私の地元のキャラクターです。


マスコットキャラクター:はにわをモチーフ、名前「はにぽん」に--本庄 /埼玉
(10月23日 毎日新聞)


本庄市は22日、笑顔のはにわをモチーフにした市のマスコットキャラクターの名前が「はにぽん」に決まったと発表した。市役所で着ぐるみが披露さ れ、名付け親代表の同市の司法書士、中兼康浩さん(37)とデザインした東京都中野区のグラフィックデザイナー、先崎淳さん(33)に賞状などが贈られ た。

 デザインは市の有形文化財「盾持人物埴輪(たてもちじんぶつはにわ)」。名前は一般公募した718点から選ばれ、「はにわ」と「ほんじょう」を組み合わせた。【藤沢美由紀】

2010年10月22日金曜日

自民、修習生給費制に反対 貸与制に移行の公算

結局貸与制に変更なんですね。
返済が困難な人への対策は施行後…って
結局後手後手になって、大事にならないと対策練らない気がします…。
先に、困難な人へはこうする、あーするって決めておけば
こんなにだらだらと揉めずに済んだのに。




自民、修習生給費制に反対 貸与制に移行の公算
(10月12日 産経ニュース)


自民党法務部会は22日、司法修習生に国が給与を支払う「給費制」から返済義務がある「貸与制」に切り替わる改正裁判所法の11月1日の施行を延期させる見直しについて「司法制度改革に逆行することはすべきではない」として、貸与制を実施する方針で一致した。委員会審議を省略して本会議に委員長提案するには全会一致が必要なため、貸与制移行の公算が大きくなった。

 部会では「一律で給費するのには国民の抵抗が強い」「貸与制の中で返済を免除する方策を取るべきだ」と、給費制の維持に反対する意見が相次ぎ、平沢勝栄部会長が「返済が困難な修習生への対応も含めて施行後に検討する」と結論づけた。

 給費制の廃止は司法制度改革の一環として平成16年に民主、自民、公明などの賛成多数で可決。だが、日弁連などが反対し、今年11月まで実施が延長された。民主党は9月の法務部門会議で給費制維持の方針を確認したが、党内合意には至っていない

2010年10月20日水曜日

修習生「給費制」困難に 自民部会が結論持ち越し

結論持ち越しって、
11月1日には施行なんじゃないの??
何で今さらになってドタバタしてるんですかねぇ…。
4年間、じっくり案を考える時間はあったんだから
今さら「賛成!」「反対!」だの言ってるなんて、ちょっと呆れる。
奨学金みたいに経済的に余裕がなくて、なおかつ意欲がある人を
選ぶんじゃだめなんですかね。




修習生「給費制」困難に 自民部会が結論持ち越し
(10月20日 共同通信)


司法修習生に国が給与を支払う「給費制」の維持は20日、返済義務がある「貸与制」に切り替わる11月1日の改正裁判所法の施行日前に見直すめどが立たず、難しい情勢になった。

 この日、開かれた自民党の法務部会(平沢勝栄会長)は、結論は持ち越し。民主党は9月の法務部門会議で給費制維持の方針を確認したが、党内合意には至っておらず、改正案成立に必要な全会一致で委員会審議を省略できる本会議への委員長提案ができない見通しとなったため。

 自民党部会では「裕福な修習生にまで給与を支給する必要があるのか」「公益的な仕事に就く弁護士には、返済免除の仕組みで対応すべきだ」と、給費制維持には反対意見が強かった。

 給費制廃止は、司法制度改革の一環として2001年6月に提言され、04年12月の参院本会議で、民主、自民、 公明などの賛成多数で改正裁判所法を可決。しかし、日弁連などが反対したため、実施は当初予定よりも4年間延長し、ことし11月になっていた。この中で、 4月に就任した宇都宮健児日弁連会長が「廃止されれば、貧しい人は法律家になれない」と見直しを訴えていた。


2010年10月14日木曜日

司法書士を横領容疑で逮捕=成年後見人、口座から引き出す-静岡地検

3500万円の預かり金のうち2100万円横領したそうです。
こんなこと、いつかバレるだろうと思ってやっていたのでしょうか。
真面目な人、だったそうですが
貧乏な司法書士さんにお金を預けたら
そりゃ手出しちゃうだろうなぁ…と思ってしまいました。
まぁ、どちらにしろ許せないですね。




司法書士を横領容疑で逮捕=成年後見人、口座から引き出す-静岡地検
(10月13日 時事通信)


管理していた口座から2100万円を横領したとして、静岡地検は13日までに、業務上横領容疑で司法書士生田俊美容疑者(57)=静岡市葵区千代田=を逮捕した。
 静岡県司法書士会も同日記者会見。生田容疑者が、成年後見人として管理していた県内の女性の口座から計2100万円を引き出し私的流用していたと発表した。
 逮捕容疑は、昨年2月から今年4月の間、4回にわたり、業務上管理していた口座から現金2100万円を引き出し横領した疑い。
 司法書士会によると、生田容疑者は2006年6月に女性の成年後見人になったが、08年6月ごろから後見事務報告書を提出しなくなり、静岡家裁は今年7月、別の成年後見人を追加選任した。
 追加選任された後見人が女性の口座を調べたところ、使途不明の多額の出金があることが判明。生田容疑者は司法書士会の調査に私的流用を認めて12日、同地検に自首したという。

2010年10月12日火曜日

司法修習生4分の1、貸与申請せず 給費制議論に影響も

借金が増えるのは嫌だ、って人やっぱりいるんでしょうけど、
修習中はバイトも出来ないしどうするんでしょう?親元?
年間90億円をかけるのもどうかと思うけど
金銭的な理由で法曹界を諦める人がいるのはとっても残念なことではないでしょうか?
ずっと同じ事を喋ってるだけで、
もっと新しい意見とか出てもいいと思うんだけどなぁ…。




司法修習生4分の1、貸与申請せず 給費制議論に影響も
(10月10日 朝日新聞)


新司法試験に合格し、11月から司法修習生になる約2千人のうち、修習中の生活費などの「貸与」を希望したのは全体の約4分の3にあたる1587人 だったことが最高裁のまとめでわかった。500人弱は申し込んでおらず、国が一律に給与を支給する「給費制」の存続をめぐる与野党の議論に影響を与えそう だ。

 現行の給費制は今回の修習生から、希望者に貸し出す「貸与制」に変わる予定だ。最高裁は希望者の申請を4日にいったん締め切った。貸与を希望した人のう ち標準額の月23万円を希望したのは1111人(70%)で最も多く、扶養・住居手当も加えた月25万5千~28万円の希望者は計411人(26%)だっ た。

 昨年合格して今年修習する人や、合格しても就職する人がいるため、今年の合格者2074人がそのまま修習生の人数にはならないが、500人弱は生活費の受給は不要と考えているとみられる。

 この申請状況を受け、5日の自民党法務部会では「金持ちにも支給する理由があるのか」「国費にすれば弁護士が使命感を持つという発想は時代に逆行してい る」といった意見が出た。日本弁護士連合会は「富裕層しか法曹界に入れなくなり、弱者のために働く弁護士が減る」などとして給費制の存続を求めている。

2010年10月7日木曜日

ヒロミ 大雨の中、菊間の司法試験合格記念ゴルフに行く

アメーバならではのニュースですね。
司法試験に合格したとこですし、今はちょっとひと息入れたいんでしょうね。
毎日ずっと勉強してたみたいですから、
雨だろうが何だろうが思いっきり遊んでください!



ヒロミ 大雨の中、菊間の司法試験合格記念ゴルフに行く
10月02日 13時09分 アメーバニュース


タレントのヒロミ(45)が、9月30日のブログで、先日司法試験に合格した元フジテレビアナウンサー・菊間千乃(38)とゴルフに行ってきたことを報告している。

 ヒロミは、当日大雨だったため、念のため「どうする?」と菊間にきいたところ、菊間は「やる気満々で やりますって 答えだった」とのこと。

 ヒロミは、8月26日にも菊間と一緒の姿をアップし、弁護士を目指して勉強している姿に「ホントに偉いな」とコメント。その後9月9日に菊間の合格が発 表され、話題となっていた。雨のなか、合格お祝いゴルフに行ったヒロミには「この雨の中ゴルフとは さすがヒロミさん面白いですねー」「ヒロミさん やっ ぱりとっても優しいですね。菊間さんが羨ましいです。」と称賛の声が寄せられた。

2010年10月5日火曜日

県弁護士会がエステ・美容整形被害110番

借金の無料相談だけでなく、
エステの被害でも無料相談を開く時代なんですね。
まつげエクステも目に染みたりすることもあるし
泣き寝入りなんてしたくないですよね。
エステサロンなんて、初期費用は凄く安くても
あとから営業が激しいことがすごいし。
変なローン組まされたり。
悪質な所もまだまだたくさんあるんでしょうね。




県弁護士会がエステ・美容整形被害110番
(2010年10月5日 11:44 RKK 熊本のニュース)


エステや美容整形による被害について電話や面接での無料相談会が、熊本市で開かれています。
エステ美容整形被害110番は、県弁護士会がエステや美容整形に関する被害の実態を把握しようと初めて実施しているものです。
会場となっている熊本市京町の県弁護士会館では、弁護士2人が電話での相談のほか、面接による相談にあたっていました。
県弁護士会によりますと、美容整形の手術をしたものの傷が残ったり思い通りにならなかったりしたケースやエステで途中解約を申し出たものの応じてくれないといった被害もあるということです。
対応にあたっている弁護士は「人に知られたくないという気持ちから泣き寝入りするケースもあり、まずは、相談をして欲しい」と話していました。
この相談会は、きょう午後4時まで受け付けています。

2010年10月1日金曜日

司法修習生優遇に異論多く… 『給費制』存続険し

なかなか意見がまとまりませんね。
司法修習生の気持ちになればもちろん給費制の方がいいのでしょうが、
やっぱり年間90億円となると…。
国からじゃなくて、先輩法律家から給与を支払うんじゃだめなんですかね?
この司法修習生だって6年経ったら同じように給与を支払ってあげて。
法曹界のレベルが落ちていくのは避けたいですね。





司法修習生優遇に異論多く… 『給費制』存続険し
(2010年9月30日 東京新聞)


司法試験に合格後、法廷実務を学ぶ司法修習生に国が給与を払う「給費制」が、十一月から「貸与制」に切り替わ る。「金持ちしか法律家になれなくなる」と反対する日本弁護士連合会(日弁連)は、給与存続のための立法措置を求め、国会議員に猛攻勢。施行まで一カ月に 迫る中、二十九日には議員会館で今月二度目の院内集会を開いた。弁護士や裁判官、検察官の卵の“特別扱い”復活には異論も多く、最高裁は「修習生の金銭負 担はそんなに過酷なのか」と日弁連の動きをけん制している。 (小嶋麻友美)

 給費制は修習生を技能習得に専念させ、質の高い法律家を育てることを目的とし、仕事をせずに給与がもらえる特殊な制度。今年の新修習生約二千人に給費を続けるには、年間九十億円余り必要になる。

 司法制度改革の一環で、司法試験合格者を年間三千人規模に増やすのに合わせ、財務当局から給費制の見直しを迫られた。二年間の議論を経て、二〇〇 四年に法改正。しかし今年四月、「貸与制阻止」を掲げた宇都宮健児氏が日弁連会長に当選し、消費者団体や労働組合を巻き込んだ全国運動が始まった。

2010年9月29日水曜日

映画「弁護士 布施辰治」を北上市で上映

「シンドラー」と呼ばれていたこの人。多くの独立運動家の弁護活動を無償で引き受けたり、弁護士としての使命の鑑と言われているみたいですね。治安維持法の下でも官憲の権力に屈することなく、虐げられた弱者の農民や労働者の人権擁護の活動を貫き、とくに在日朝鮮人の生命と人権を守る運動に献身した弁護士「布施辰治」が歩んだ道を描いたドキュメンタリー映画だそうです。一度見てみた方が良いかも。




映画「弁護士 布施辰治」を北上市で上映
(2010年09月29日 朝日新聞)

人権派弁護士として知られる布施辰治(1880~1953)の生涯を描いたドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」が10月1日、北上市内のさくらホー ルで上映される。戦後の冤罪事件を手がけた北上市出身の弁護士後藤昌次郎さん(86)と、布施の遺族とのつながりから上映が実現した。

    ◇

 布施は宮城県石巻市出身。トルストイの影響を受けて人道主義を貫き、明治から戦後にかけて、社会運動や労働運動で弾圧された人々を弁護し た。朴烈・金子文子大逆事件では二人を弁護したほか、朝鮮独立運動で弾圧された人々の人権を守る運動をし、ナチスの迫害から多くのユダヤ人を救ったオス カー・シンドラーにならって「朝鮮版シンドラー」と評された。また、一戸町小繋(こつなぎ)で農民たちの入会権をめぐって起きた小繋事件では、その解決に 尽力した。

 映画は布施の生誕130年、日韓併合100年の今年に向けて企画された。池田博穂監督で、俳優の赤塚真人さんが布施役で主演、中村雅俊さんがナレーションを担当した。1時間38分。

 松川事件や八海事件などに取り組み、「冤罪弁護士」として知られる後藤昌次郎さんは今春、自伝を3冊の本にまとめ、日本評論社から出版し た。中心になってまとめたのが布施の孫で日本評論社元会長の大石進さん(75)。後藤さんのめいで、北上市内で喫茶店を経営している後藤昌代さん(52) が実行委員会をつくって上映の準備を進めた。

 昌代さんは「布施とおじは社会的弱者の人権を守る弁護士として共通点が多く、おじは布施を尊敬している。上映するなら北上で、と考えました」と話す。

2010年9月24日金曜日

日帰り温泉294カ所を紹介 松本の弁護士が本出版

弁護士さんの、ちょっと変わった話題です。
司法修習時代に、修習生仲間と行った露天風呂で温泉の魅力を知り、それ以降自身であちらこちら回るようになったそうです。
自身がすべて入浴した、長野県内294か所の温泉を紹介する本を出版したそうです。
この本、一般の書店でも扱っているとのこと。
一度読んでみたいですね。




日帰り温泉294カ所を紹介 松本の弁護士が本出版
(2010年9月17日 信濃毎日新聞)


 弁護士の安藤雅樹さん(32)=松本市蟻ケ崎1=が、県内294カ所の温泉を紹介する「信州日帰りでゆく温泉」を出版した。刑事・民事の裁判など仕事に追われる中、温泉巡りが「最高の気分転換」。自身がすべて入浴して集めた“証拠”に基づき、温泉の楽しさや奥深さを伝えている。

 温泉の魅力を知ったのは、司法修習の実務研修で長野市の弁護士事務所にいた2001年ごろ。修習生仲間と牟礼村(現飯綱町)の温泉で露天風呂の開放感を味わったのがきっかけだ。以後、外湯巡りなどができる野沢温泉村などを訪れ、徐々に引き込まれていった。

 本は、東信、北信、中信、南信の4地域ごとに、共同浴場や旅館など日帰り入浴ができる温泉を紹介。泉質や、水を加えているか-といった基礎データと講評を載せた。「体にまとわりつく泡付きのお湯が素晴らしく感動的」「源泉の注ぎ方を工夫しているのは、お湯を大事にしている証拠」…。記述から温泉が大好きなことが伝わってくる。

 お湯を飲み、においをかいで、湯触りを確かめることを欠かさないという。「新鮮なお湯で、地域に密着している温泉が一番好き」。仕事で県外に行き、「もう入れないかもしれない」と2泊3日で20カ所を一気に巡ったこともある。

 自身のウェブサイト「信州ノ温泉巡り」で情報を発信していたところ、出版の話が舞い込んだ。
 実家が安曇野市でユースホステルを経営していることもあり、「信州にもっと人が訪れて盛り上がってほしい」との思いが強い。信大大学院法曹法務研究科(法科大学院、松本市)で特任准教授を務め、忙しさは増しているが、「今後は温泉以外の信州の良さを発信していくことを考えたい」と話している。

 A5判、212ページ。1575円。しなのき書房発行。一般の書店で扱っている。

2010年9月21日火曜日

司法修習生給与 混乱を招く民主党の横やり

司法修習生に対する貸与制への移行について、民主党が待ったをかけたそうです。
が、しかし、2004年の貸与制導入が決まった時点で、野党であった民主党はそれに賛成していたんですね。
相変わらず、フラフラしてますなぁ…。
野党だった時と、与党の今と、何でそんなに違うんでしょ。
確かに、国民の税金を使って、司法修習生に一律に給与を支払ってもいいものか。
もっと議論がなされてもいいと思うのですが。
あと1ヶ月はあるんですから。




司法修習生給与 混乱を招く民主党の横やり
(2010年9月21日 読売新聞)


 司法修習生に支払われている給与を打ち切ることに、民主党の法務部門会議が、突如として「待った」をかけた。

 修習生や、給与の存続を訴えていた日本弁護士連合会にとっては朗報だろう。
 だが、一度は打ち切りに賛成した民主党の場当たり的な方針転換には疑問符が付く。

 司法試験に合格し、法律家になるために研修を積んでいる司法修習生には、国庫から毎月約20万円の給与が支払われてきた。

 修習生は公益性が高い法曹になることから、国が生活資金を含めて丸ごと支援し、養成するという理念の下、戦後一貫して続いてきた「給費制」という制度だ。

 だが、法曹人口の大幅増を掲げた司法制度改革の中で、2004年、これに代わって「貸与制」の導入が決まった。法曹の増加に伴い、過度の財政負担が避けられないとの理由からで、当時、野党だった民主党も賛成した。

 1年間の修習期間中に月18万~28万円を無利子で貸し、修習生は10年間で分割返済する。修習終了後、5年間は返済を猶予する。貸与とはいえ、かなり有利な内容の制度だ。

 その移行が11月に迫ったところで、突然、議員立法で阻止しようというのである。

 日弁連は、「修習生の半数が奨学金などの借金を抱えており、貸与制になれば、さらに借金が増える」「富裕層しか法曹になれない状況を招き、志望者が減る」と、給費制の維持を求めてきた。民主党がそれに応じた形だ。

 だが、根本的な議論抜きの強引な「存続」に、国費の負担者であり、かつ法的サービスの受益者である国民は納得するだろうか。

 裁判官、検察官はともかく、民間人である弁護士になる修習生にも国が一律に給与を支払う必要があるのか、という疑問の声が以前からあったのも事実だ。

 今の司法修習制度のあり方を含め、法曹養成全体の大局的見地に立った根本議論なしに、ただ給費制か、貸与制かという二者択一の議論に固執していては、混乱の真の解決には至らない。

 過疎地で業務に励んだ弁護士には、貸与金の返済を免除するといった折衷案も考えられよう。

 新司法試験の合格率は低迷し、法曹人口は計画通りに増えていない。財政事情は極めて厳しい。

 こうした様々な要因を踏まえつつ、良質な法曹養成と法的サービスの向上につなげる視線から議論を尽くすことが肝要だ。

2010年9月13日月曜日

菊間元アナウンサー、司法試験に合格!

元フジテレビアナウンサーの菊間千乃さんが司法試験に合格したそうです。
フジテレビにいる頃から法科大学院に通学。
一時は仕事と両立していたんですね。
今回2度目の挑戦で合格とのこと。
立派ですよね。
11月から司法修習を受けるそうです。
さて、今回の新司法試験の合格率は過去最低。
他記事では、「構想段階で7割程度と言われた合格率が現実は2割強。国にだまされたという感じが強い。新司法試験の可能性を信じ、一念発起して法科大学院に入ったのに今は不安でいっぱい」と話す法科大学院に通う女性の話が載ってました。
今後、新司法試験や法科大学院はどうなっていくんでしょう。




菊間元アナウンサー、司法試験に合格!
(2010年9月10日 サンケイスポーツ)


 弁護士をめざし、07年末にフジテレビを退社した元アナウンサー、菊間千乃さん(38)が司法試験に合格したことが9日、分かった。法務省は同日、法科大学院修了者を対象とした5回目の新司法試験の合格者を発表。過去最低となった合格率25・4%という超難関を突破した。

 祝宴の最中、サンケイスポーツの取材に応じた菊間さんは、「努力すれば、頑張れば、いいことがあるんだとわかりました」と声を弾ませ、「フジテレビの内定をもらったとき以上の感動があります」と笑わせた。

 09年に続き、2回目の挑戦。昨年の“不合格”発表の翌日から、午前6時に起床し、1日16~17時間勉強するという生活を今年5月の試験日前日まで続けてきた。

 菊間さんは、フジ在籍時から大宮法科大学院に通学。仕事と両立してきたが、ストレスと疲労から声が出なくなり「両立は難しい」と退社を決断した。

 この日夕、東京・霞が関の法務省の掲示板で受験番号を見届けた後、「合格するまで連絡しない、会わない」と心に決めてきたフジテレビの関係者に連絡。笠井信輔アナ(47)は電話口で泣いて祝福し、佐々木恭子アナ(37)も喜んだといい「皆さんが喜んでくれることがとてもありがたい」と感激した。

 「自分が辛い状態にあったとき、弁護士さんの『大丈夫だよ』という一言に救われた」と菊間さん。「根拠がないけれど、気持ちがとても楽になった。“資格”だけでなく、人を勇気づけ、励ますことができる弁護士になりたい」と真摯に語った。11月下旬から司法修習を受ける。

2010年9月7日火曜日

6管ヘリ事故、捜索した島民は 写真公開し思い語る

多度津町のヘリコプター墜落事故で、発生直後の現場の様子を島に住む2人が撮影していたそうです。
そのうちの一人は、約7年前に小型機が低空飛行するのを見たことがあり「当時から送電線に接触しないか心配していた」そうです。
また他新聞記事によると、「航空機用データ伝送装置」に記録されていた最低高度は22メートルだったとか。
司法修習生向けのデモンストレーションとはいえ、ものすごく低く飛んでいましたね。


6管ヘリ事故、捜索した島民は 写真公開し思い語る
(2010年9月7日 朝日新聞)


多度津町・佐柳(さなぎ)島沖で起きたヘリコプター墜落事故で、発生直後の現場の様子を島に住む2人が撮影していた。粉々になった機体の破片や捜索活動にあたる船舶などが写っている。2人も捜索に参加し、「『生きていて』と願いながらシャッターを押した」「何かの役に立ってほしいと思い撮影した」という。
 撮影したのは、佐柳島に住む松田英世さん(71)と松井鶴一さん(69)。


 松田さんは自宅でテレビを見ていたところ突然画面が消え、事故の発生を知った。すぐに友人の漁船に乗った。海面には広範囲にヘリの部品や粉々になった破片が散らばっていた。乗組員の生存を願いながら撮影した松田さんは「残酷な事故だった。なぜ起きたのか、なぜ5人の命が失われたのか、海保はきちんと解明してほしい」と話す。撮影した写真は「とても見ることができない……」。

 一方、松井さんも事故当時自宅におり、停電で事故を知った。すぐに友人の漁船で捜索に加わった。燃料タンクのようなものなどが海面に浮かんでいた。「油のにおいが鼻を突いた。みんな船上から海に向かって『おーい』『いないかー』と声をかけて捜していた」。約7年前に小型機が低空飛行するのを見たことがあり「当時から送電線に接触しないか心配していた」という。写真が事故究明などに役立ってほしいと願っている。(池田良)

2010年8月31日火曜日

司法修習 「給費制の維持を」

司法修習生への給与制の維持を訴えるシンポジウムが京都で開かれました。
群馬ではパレードが行われ、これにも日弁連会長の宇都宮弁護士が参加したようです。
宇都宮会長自身が開拓農家の出身で、もしその時貸与制だったら弁護士になっていたか分からないと…。
また、お金のない依頼者をボランティア同然で支援しようと思う人がいなくなるのでは、と訴える方もいたようです。
「秋の臨時国会で法改正を求める」と、ちょっと具体的な話が出てきたようですね。
それに向けてあと2ヶ月ちょっと、頑張ってほしいです。




司法修習 「給費制の維持を」
(2010年08月30日 朝日新聞)


京都弁護士会シンポ 貸与制に反対

 司法修習生の研修中に国が給与を支払う「給費制」が、11月から必要な人に貸す「貸与制」に変わることを受け、京都弁護士会は28日、給費制の維持を求めるシンポジウムを南区で開いた。日本弁護士連合会の宇都宮健児会長が講演し、「貸与制導入を阻止するため、国会議員への要請や全国での集会を通して秋の臨時国会での法改正を求める」と語った。

 宇都宮会長は、自身も四国から九州に渡った開拓農家の出身で、給与を得るため大学を中退して修習生になったエピソードを披露。「貸与制のもとでは、私自身弁護士になれたか分からない。経済的理由で法曹を志す人が減れば、社会的弱者の権利の守り手を奪うことになる」と述べた。

 シンポでは、中国残留孤児の国家賠償請求訴訟で京都の原告団長を務めた奥山イク子さん(77)が登壇。訴訟費用が用意できないなか、十数人の弁護士が代理人を引き受けたことを明かし、「弁護士に多額の借金があれば、お金のない依頼者をボランティア同然で支援しようと思う人はいなくなるのでは」と語った。

 修習生は法科大学院在学中に奨学金を利用しているケースが多く、貸与制導入でさらに修習期間中に約300万円の借金を背負うことになる。京都の五つの法科大学院生・修了生ら約170人は、給費制維持を求める団体「ビギナーズ・ネット」京都支部を結成した。シンポで、約1千万円の奨学金借り入れがあるという龍谷大法科大学院の修了生、吉山裕基さん(33)=伏見区=は、「多様な意志をもって法曹を目指す人が、あきらめざるを得ない状況にならないよう、みなさんに支えてもらいたい」と訴えた。

2010年8月25日水曜日

司法修習生 卒業試験12・6%不合格…過去最悪

ありゃりゃ、という感じですねぇ…。
司法修習生の卒業試験で、223人中28人が不合格になったそうです。
「ありゃりゃ」というのは、不合格者の割合が過去最悪だったということで。
不合格の28人中16人は、過去の試験で不合格になり再受験した人。
11月の試験再チャレンジで、この中から合格する人が出るといいのですが…。




司法修習生 卒業試験12・6%不合格…過去最悪
(2010年8月25日 読売新聞)


 最高裁は24日、法曹資格を得るための卒業試験を受験した司法修習生223人のうち、28人が不合格になったと発表した。不合格者の割合は約12・6%で、過去最悪だった2007年11月の約7・2%を大幅に上回った。不合格者は今年11月の試験に合格すれば、法曹資格を得られる。
 最高裁によると、223人のうち、過去の試験で不合格となって再受験した人が75人おり、このうち約21・3%に当たる16人が今回も不合格になった。
 司法修習は現在、旧司法試験に合格した「旧試験組」と、法科大学院(ロースクール)を修了した後に新司法試験に合格した「新試験組」に分かれて実施されている。今回の223人は「旧試験組」が中心という。

2010年8月19日木曜日

司法修習生の生活費 「給費制維持を」 /滋賀

ここのところ、ずっとこの話題でスミマセン…。
今回の記事が、給費制と貸与制について、とてもよく分かると思いまして。
記事に出てくる弁護士は、奨学金を利用。
今でも1万5千円ずつ返済しているそうです。
滋賀の弁護士数もすでに飽和状態で、新たに弁護士を受け入れは難しいようですね。




司法修習生の生活費 「給費制維持を」 /滋賀
(2010年8月17日 毎日新聞)



 ◇滋賀弁護士会、訴え 就職難、返済も困難に--11月から貸与制
 司法修習生に国が給与を支給する「給費制」が廃止され、11月から生活費などを貸し付ける「貸与制」が新たに導入される。制度変更を巡っては、「金持ちしか弁護士になれなくなる」と反対の声も根強い。滋賀弁護士会は先月末、約30人が街頭で署名活動を行い、給費制の維持を訴えた。【前本麻有】

 司法修習生は司法試験の合格者で、法律家(裁判官、検察官、弁護士)になる前に1年間、フルタイムで実務を学ぶよう義務付けられている。この間、アルバイトは禁止されている。このため、月額約20万円の給与が国から払われてきた。

 しかし、法曹人口の充実を目的に法科大学院を新設するなど、司法制度改革が進められた結果、司法修習生の数が激増。89年度に470人だった司法修習修了者数は03年度に1000人を超え、08年度は2340人に上った。財政事情から国は給費制の廃止を打ち出し、04年に「貸与制」を導入する裁判所法改正案が可決された。11月からは、基本月額23万円が貸し出される。

 貸与制に反対する滋賀弁護士会は先月30日、JR大津駅前で給費制維持を訴え、署名活動を行った。署名した近江八幡市安土町、土地家屋調査士、浅野貴之さん(38)は「貸与制だと、裕福な学生だけが弁護士を志し、一念発起して司法試験に挑む社会人もいなくなるのでは。あらゆる立場の人と向き合う弁護士だからこそ、門戸は広くした方がいい」と話した。

 滋賀弁護士会の堀田直美弁護士(28)は「貸与制だったら、弁護士になっていなかったかもしれない」と打ち明ける。神戸大法科大学院で学んだ2年間の学費は計約200万円。一人暮らしの生活費もかかるため、奨学金を利用した。今でも毎月1万5000円ずつ返済している。周囲には大学入学時から奨学金を利用し、司法修習生になるまでに数百万円の借金を負う仲間も多いという。

 堀田弁護士は草津市出身。「神戸や大阪の方が弁護士事務所が多い」と阪神間で約半年間就職活動をしたが、採用枠が見つからなかった。日本弁護士連合会が今年6~7月に実施したアンケート調査によると、弁護士を希望する司法修習生1235人のうち、532人(約43%)の就職先が内定していない。折からの就職難が弁護士を志す修習生に追い打ちをかけている。

 滋賀弁護士会によると、5年ほど前は東京都内で開かれる合同就職説明会にブースを出すほどだったが、県内の弁護士事務所は現在飽和状態で、新たな弁護士の受け入れは困難だという。同会の田口勝之会長は「一般的に『弁護士になれば借金の返済は容易』というイメージがあるかもしれないが、弁護活動ができなければ話にならない」と話す。

 同会は「医者が命を守るように、弁護士はみなさんの権利を守る。給費制の必要性を理解してほしい」と、引き続き署名活動などを行う方針だ。

2010年8月12日木曜日

司法修習生、給費制の存続訴え 和歌山弁護士会が市民集会

修習生の給与制維持を訴える活動、各地で行われていたり、新聞などで特集として取り上げられる割には、いまだに変化なしという感じですね…。
もう、あと3カ月を切っているというのに。
6日には山梨弁護士会が給費制の存続を求める集会をおこなっています。




司法修習生、給費制の存続訴え 和歌山弁護士会が市民集会
(2010.8.11 MSN産経ニュース)



 司法修習生が修習中に国が生活資金などを貸与する制度の11月開始が決まるなか、現行の給与支給制度の存続を求める市民集会「司法修習生に対する給費制存続を!」(和歌山弁護士会主催)が和歌山ビッグ愛(和歌山市手平)で開かれ、学生や市民ら約140人が参加した。
 司法修習期間はこれまで毎月約20万円と年2回の賞与が支給されてきたが、裁判所法改正に伴い11月1日から貸与制に切り替わるため、全国の弁護士会が市民集会などで給費制存続を訴えている。
 この日の討論で、法律家をめざす多くの学生が奨学金に頼らざるを得ない現状が報告されると、和歌山弁護士会の冨山信彦会長は「貸与制になれば、さらに経済的に苦しむ修習生が増える。法律家の志願者減に拍車をかけることにもなる」と指摘。大阪弁護士会の高橋司副会長も「法律家は人々の“権利の守り手”。国全体で育てるべきということを多くの人に訴えたい」などと訴えた。

2010年8月3日火曜日

司法修習生:給費制存続、寸劇などで訴え 中央区で集会 /福岡

今回福岡では、寸劇を通して、司法修習生の給費制の維持を訴えたということです。
福岡県弁護士会の調査によると、法科大学院生・司法修習生の借金平均額は400万円以上。
なんと最高額は1100万円だったそうです。
7月29日には和歌山県、30日には茨城県・滋賀県でも給費制の存続を訴える活動を行ったようです。




司法修習生:給費制存続、寸劇などで訴え 中央区で集会 /福岡
(2010年8月1日 毎日新聞)


 司法修習生に国が給与を支払う給費制の存続を求める市民集会が31日、中央区赤坂の中央市民センターであり、約500人が参加した。現在の給費制は11月から生活費の貸与制に変わる。集会では寸劇などを通して「若い法律家が借金返済に追われれば、結果的に市民の権利を守る活動がおろそかになる」などと見直しを求める訴えが相次いだ。
 司法修習生は司法試験合格後1年間の修習中、アルバイトなどが禁止されている。県弁護士会が6~7月に県内の法科大学院生や司法修習生らを対象に行った調査によると、奨学金など借金を抱える人が78人中56人(78%)。借金は平均436万円、最高1100万円に達したという。
 同会の市丸信敏会長は「貸与制になれば借金がさらに膨らむ。金持ちしか法律家を目指せない社会でいいのだろうか」と訴えた。【阿部周一】

2010年7月27日火曜日

司法修習生の給費制維持を 静岡でパレード

静岡で司法修習の給費制維持を訴えるパレードが行われたそうです。
日弁連会長の宇都宮弁護士を先頭に、300人がパレードに参加したとのこと。
「法律家は社会の医師。」医師国家試験合格者には2年間の臨床研修及びアルバイト禁止の研修専念義務が課せられたが、その義務化に対応して、研修医には国庫からの援助により研修に専念できる程度の給費が支給されることになったそうです。
貸与制度の実施は今年の11月1日。
もうすぐ8月。
間に合うんでしょうかね…。




司法修習生の給費制維持を 静岡でパレード
(2010年7月25日 静岡新聞)


 今年11月から司法修習生の給与が給費制から貸与制に変わることを受け、県弁護士会は24日、静岡市葵区の青葉公園などでパレードを行い、市民に給費制維持の必要性を訴えた。パレードは、日弁連会長の宇都宮健児弁護士を先頭に、若手弁護士や静大の法科大学院卒業生ら約300人が続いた。
 司法修習生は、司法試験に合格した法律家の卵。1年間の司法修習を終えた後、弁護士、裁判官、検察官のいずれかの道に進む。現在は修習期間中、国から給与が支払われている。しかし、近年の司法試験合格者の定員増などを受け、国庫負担軽減のため2004年に裁判所法が改められた。
 パレードに先立ち、静岡市葵区大手町のアゴラ静岡で宇都宮弁護士と原田誠治静岡新聞社顧問の対談が行われた。宇都宮弁護士は「法律家は社会の医師。医師がそうであるように、国全体でお金をかけて育てる必要がある」と話した。原田顧問は「生活にゆとりがないと、社会正義が実現できない可能性がある。社会が責任を持って、法律家を育てることが必要だ」と応じた。
 3月に静大法科大学院を卒業し、5月に司法試験を受けた焼津市の男性(26)は「これまでも親に金銭的な負担をかけてきた。これ以上、負担をかけたくない」と話した。

2010年7月22日木曜日

司法修習生:就職難 弁護士希望者の「未定」4割超

今年も相変わらず、司法修習生の就職難はひどいことになってますねぇ…。
修習生の4割以上が、弁護士登録をしたいのに就職先が決まっていないというんですから。
別記事で、日弁連が国や企業に組織内弁護士としての採用を求めているという話もありました。
ただ実務経験がないと企業に採ってもらうのは厳しいという話を聞いたことがあります。
やはり、弁護士数が増えすぎですかね。




司法修習生:就職難 弁護士希望者の「未定」4割超
(2010年7月21日 毎日新聞)



 新司法試験に合格して司法修習を受けている弁護士希望者のうち4割以上の就職先が未定なことが日本弁護士連合会のアンケートで分かった。未定率は2年前の2倍以上で、就職難が加速している。
 アンケートは6~7月に実施、12月に修習が終わる予定の2021人のうち1235人が回答した。このうち532人(約43%)は内定していなかった。同時期の調査では、08年は約20%、09年は約30%。
 一方で、修習を8月に終える旧試験合格者についても、6月時点の就職未定率は約27%。08年は約6%、09年は約19%で、新試験組と同様に司法試験の合格者増や景気低迷などが影響しているとみられる。宇都宮健児・日弁連会長は21日の会見で「司法修習生の就職難は危機的状況。関連先に採用を要請するなど業務範囲の拡大に努めたい」と話した。【伊藤一郎】

2010年7月13日火曜日

なるほドリ:「司法修習生」ってどんな人? /奈良

ここで改めて「司法修習生」ってどんな人?というのを見てみましょう。
アルバイト禁止。
卒業試験に合格するまでは気が抜けない。
弁護士になるには就職難。
給与制でなくなるかも。
弁護士の仕事量は増えていない。
裁判官、検察官の数は大きく増えていない。
大変なことばかり並べてしまいましたが…法律家になるには、かなりの覚悟と意志の強さが必要そうですね。




なるほドリ:「司法修習生」ってどんな人? /奈良
(2010年7月7日 毎日新聞)


 <NEWS NAVIGATOR>

 ◆「司法修習生」ってどんな人?

 ◇裁判官・検察官・弁護士の卵 司法試験合格後、1年間実務学ぶ

 なるほドリ この前、司法修習生が奈良市の近鉄奈良駅前で署名活動をしたという記事を読んだよ。司法修習生ってどんな人たちなのかな。

 記者 法科大学院などを卒業して、司法試験に合格した後、裁判官、検察官、弁護士になるために1年間、実務を勉強している「法律家の卵」です。奈良地裁にも配属されています。地裁の法廷で法律書を手に、熱心にメモを取っている姿をよく見かけます。

 Q どんな勉強をしているのかな?

 A 刑事・民事裁判を傍聴することはもちろん、弁護士と一緒に訴状を出したり、検察官の捜査を学んだりします。修習に専念する義務があって、アルバイトは禁止されています。卒業試験もあって、09年12月の最高裁の発表では、受験した2067人の司法修習生のうち75人(3・6%)が不合格になっています。最後まで気が抜けないのです。

 Q 修習生はその後どうなるの?

 A 裁判官や検察官として採用される人もいますが、多くは弁護士になります。新司法試験の合格者数が2000人を超えるようになり、弁護士の就職難が大きな問題となっています。法律事務所に入って「イソ弁」(居候弁護士)になることがほとんどでしたが、最近では修習が終わってすぐに独立して開業する「即独」弁護士もいます。

 Q 司法修習生に給与が出なくなるという記事を見たよ。

 A 国は11月から、月額20万円程度の給与を出すのをやめて、生活に必要なお金を貸す仕組みに変えます。奈良弁護士会の弁護士たちも「金持ちしか法律家になれなくなる」と批判しています。

 Q でも、弁護士になったらもうかるから簡単に返せるよね。

 A そうでもなさそうです。急に弁護士の数が増えた一方、仕事の量はそれほど増えてはいないとされます。奈良弁護士会も7月から、スーパーなどに出張して無料相談会を開く計画を進めるなど、仕事を増やす取り組みを始めています。それに裁判官や検察官の数は大きく増えてはいません。給与は税金なので、国民の理解が得られるかどうかという問題もあります。法律家たちも法律のサービスを充実させたり、人権を守るためには、コストもかかることを、国民に説明する必要がありそうです。

<回答・高瀬浩平(奈良支局)>

2010年7月8日木曜日

司法修習生:給費制維持訴える 市民集会で日弁連会長--仙台 /宮城

同様の記事をもう何回も載せていると思いますが、まだ国が動きそうな気配はないですね。
仙台で、給費制維持を求める市民集会を開催したそうです。
日本弁護士連合会の宇都宮会長も参加したようですね。
何だかんだ言って、もう7月です。
そろそろ国が動き出してくる?んでしょうかね???




司法修習生:給費制維持訴える 市民集会で日弁連会長--仙台 /宮城
(2010年7月4日 毎日新聞)


 国が司法修習生に給与を支給する「給費制」が廃止され、11月から「貸与制」が導入されることに対し、仙台弁護士会などは3日、仙台市青葉区の東北学院大学土樋キャンパスで給費制維持を求める市民集会を開催した。日本弁護士連合会の宇都宮健児会長が来仙し、「意欲や志があっても、経済的に法曹の道を断念せざるを得ないケースもあり得る」と給費制維持の必要性を強調した。 集会には弁護士や現役の司法修習生ら200人以上が参加。若手弁護士や法学部の大学生らが順番に登壇し、「弱い人を助けるために、なぜ借金を抱えなければいけないのか」と訴えた。 集会後の会見で、宇都宮会長は給費制維持を求める運動について「仙台が先進的に取り組み、全国に波及していった」と述べ、「夢や志を持っている人が法曹界に入ってこられるように道を開いてあげなければならない」と話した。【須藤唯哉】

2010年6月28日月曜日

司法修習生はつらいよ 「給与なくさないで」支援本格化

今回も、給費制反対についての記事です。
司法修習生の平均の借金額は300万円以上。
その上、アルバイト禁止。
自分なんかは、どうしてそこまでして、法律家になりたいのかと思っちゃいますね…。
中には両親の援助や妻の稼ぎで生活する弁護士もいるとのこと。
理想と現実、ますますかけ離れて行く感じなんでしょうね。




司法修習生はつらいよ 「給与なくさないで」支援本格化
(2010年6月26日 産経新聞)


 ■借金平均 300万円/アルバイト禁止

 司法制度改革の一環として今年11月に廃止される司法修習生への給費制をめぐり、弁護士が維持を訴える活動を急展開させている。今月、新人弁護士や修習生らが全国組織を設立。背景には、新人弁護士の半数以上が法科大学院の奨学金などで平均300万円の借金を抱え、一部は弁護士になっても収入がほとんどないという実態がある。給費制がなくなればさらに借金が増えるのは確実で、「社会のための仕事ができなくなる」と訴えている。

 日弁連が昨年11月に司法修習生を対象に行った調査では、大学や法科大学院に通うための奨学金の利用率は53%。平均の借金額は318万円で最高1200万円の修習生もいたという。

 奨学金の返済は弁護士や裁判官、検察官になれば始まる。しかし、新人弁護士に返済できる収入を得る保証はない。司法制度改革で弁護士数が激増し、勤務弁護士の求人は激減。事務所の一角を借りて事実上1人で仕事をする「ノキ弁」や事務所を構えず自宅と携帯電話で仕事をする「タク弁」などが増え、収入がほとんどない新人もいる。

 大阪弁護士会が今年1月に行った調査では、平成21年の新規登録者の平均月収は、20年の登録者に比べ4万円低下していた。中には10万円未満の弁護士もおり、収入が年々減っている実態が浮き彫りになった。

 ある弁護士は「両親の援助や妻の稼ぎで生活するなど、従来の“弁護士像”からかけ離れた貧困層が生まれている」と指摘。弁護士会に登録すれば会費だけで月数万円かかるため、登録をせずに、就職先を探し続ける人もいるという。

 修習生への給費制が廃止されて貸与制になれば、新たに生じる借金は216万~336万円。ある弁護士は「臨床研修医には給与を補填(ほてん)する補助金制度ができた。弁護士の養成にも国が必要な支出をすべきだ」と廃止に異を唱える。

 日弁連は昨年11月、給費制維持を求める提言を発表。新人の会費減免を認める弁護士会が増えるなど、支援活動も本格化しつつある。

 一方で、全国の若手弁護士や修習生、法科大学院生らは今月10日、給費制維持を図ろうと「ビギナーズ・ネット」を立ち上げ、自ら改善を訴えている。

【用語解説】給費制 司法試験に合格して司法修習を受けている1年間、修習生は公務員と同様の身分が保障され、給与が支払われる。しかし裁判所法が改正され、今年11月から給費制は廃止、月額18万~28万円の貸与制になる。返済は修習が終了した5年後から10年間。修習生には専念義務が課され、アルバイトは禁止されている。

2010年6月24日木曜日

奈良弁護士会:司法修習生への給与支給継続を--近鉄奈良駅前で街頭署名 /奈良

貸与制への反対の活動。
今回は奈良での街頭活動です。
法律家になる前に、600万円もの借金を負う可能性があるんですか…。
600万円も借金があって、アルバイトも禁止となると、法律家の卵はどうやって暮らしていけばいいんでしょうね?




奈良弁護士会:司法修習生への給与支給継続を--近鉄奈良駅前で街頭署名 /奈良
(2010年6月23日 毎日新聞)


 ◇「金持ちしか法律家になれない」 奈良弁護士会は22日、奈良市の近鉄奈良駅前で、国が司法修習生への給与支給を続けるよう求める署名活動をした。弁護士と司法修習生ら計20人が通勤客らに「お金持ちしか弁護士になれなくなる」などと訴えた。

 裁判官、検察官、弁護士になるためには、司法試験に合格した後に1年間、司法修習を受ける義務があり、その間はアルバイトが禁止される。これまでは給与が支給されてきたが、裁判所法改正に伴い、今年11月から生活資金を貸し付ける制度に変わる。

 奈良弁護士会の朝守令彦会長は「法律家になる前に平均約600万円の借金を背負うという試算もある。若い弁護士が弱者のための仕事ができなくなり、市民にも影響する」と批判した。【高瀬浩平】

2010年6月15日火曜日

司法修習生:「給費制存続を」 福島と郡山で署名活動 /福島

司法修習生への「給与制」が見直され「貸与制」に代わることについて、各地で反対の声明が出たり、弁護士会と修習生などで反対のビラを配ったりと、ずいぶん貸与制に反対の活動が活発になってきました。
この記事は、福島市と郡山市での街頭活動についてです。
制度見直しは11月。
あと4ヶ月ですがどうなりますかね?




司法修習生:「給費制存続を」 福島と郡山で署名活動 /福島
(2010年6月15日 毎日新聞)



 司法修習生に国が給与を払う現在の「給費制」を「貸与制」にする改正裁判所法の11月施行を前に、福島市と郡山市で14日、県弁護士会の弁護士と修習生が給費制存続を訴える署名活動を行った。
 日弁連が全国で進めている街頭活動の一環。奨学金で司法試験合格を目指す人たちが、貸与制の導入でさらに借金を背負い、多くの有望な人材が法曹界を目指せなくなる状況が懸念されているという。JR福島駅東口の駅前広場では県弁護士会福島支部の弁護士と修習生15人が訴え、101人の署名を集めた。【金寿英】

2010年6月11日金曜日

司法修習生への給費維持を 弁護士会が街頭活動

京都府は、京都大、同志社大、立命館大、龍谷大、京都産業大の5つの法科大学院があるんですね。
影響が大きいということで、京都弁護士会は受験生らと一緒に街頭でビラを配って訴えたそうです。
この記事に出てくる受験生の中には、家賃2万円のアパートに住んでいる人もいるようです。
またこれとは別に、北海道でも弁護士や司法修習生、法科大学院生の約80人が札幌市の繁華街で街頭署名を呼び掛けた、という記事もありました。
各地で貸与制に反対の活動が活発になってきましたね。




司法修習生への給費維持を 弁護士会が街頭活動
(2010年6月11日 京都新聞)


 司法修習生の給費制が廃止され、11月から資金の貸与制に変わることに対し、各地の弁護士会が10日、「経済的余裕のない人は法律家を目指せない」「多様な人材の確保が難しくなり、法曹が弱体化する」と一斉に街頭活動をした。五つの法科大学院がある京都は影響が大きく、京都弁護士会は受験生ら「法曹の卵」とタッグを組んでアピールに乗り出した。

 ■京都では学生と連携 10日昼、京都市下京区の四条河原町交差点に弁護士や法科大学院の卒業生ら約20人が立ち、ビラを配って「給費制の維持を」と訴えた。龍谷大の法科大学院を卒業して5月に司法試験を受けた新城孝之さん(32)=伏見区=は「これまで仕送りで生活してきたが、今年で最後にしたい。給与が廃止されれば借金しかなく、返済を気にしながら就職を考えてしまう」と話した。

 別の受験生(31)は予備校講師をやめて市内の法科大学院に通った。貯金に加え、奨学金で約330万円を借りて家賃2万円のアパートで勉強した。「合格してもまた借金になれば、お金のことを優先してしまい、法律家の務めを果たせるか不安だ」と話した。 京都弁護士会は9月の臨時国会に向け、京都大、同志社大、立命館大、龍谷大、京都産業大の法科大学院に協力を求め、議員への働きかけなどを進める。

 ■司法修習生の貸与制 司法制度改革の流れの中、2004年の裁判所法改正で決まった。国が年間に約280万円を無利息で貸し付け、修了5年後から10年間が返還期限。修習生は1年の修習期間、アルバイトが禁じられ、修習する地域も強制的に決められる。このため、従来は年間300万円近くの給費が支給されていた。

2010年6月4日金曜日

法律事務所で弁護士刺殺、トラブル後絶たず、同僚は怒りあらわ/横浜

横浜の弁護士が白昼殺害された事件は、ショックでしたね。
日頃からとても穏やかな感じのいい弁護士と周囲の人は言っていたそうです。
司法修習生時代の同期生は「まじめでおとなしい人だった」と。
弁護士はトラブルを解決する仕事なので、些細なもめごとはいろいろあったかもしれませんが、命を奪ってしまうやり方はひどいですね。




法律事務所で弁護士刺殺、トラブル後絶たず、同僚は怒りあらわ/横浜
(2010年6月3日 カナロコ)


 横浜市中区の法律事務所で白昼、弁護士の前野義広さんが殺害された事件。弁護士がトラブルに巻き込まれて襲われる事件は全国でも後を絶たない。オウム真理教信者に一家を殺害された坂本堤弁護士=当時(33)=が所属していた横浜弁護士会は一家殺害事件後、専門委員会を設け対策を取ってきた。再び仲間の命が奪われた凶事に、同弁護士会の水地啓子会長は「主義主張を暴力で実現しようとする手法は断じて許されない」と怒りをあらわにした。

 同弁護士会によると、前野さんは2007年に同会に登録。消費者問題や離婚調停などの家事事件に興味を持ち、消費者問題対策委員会に所属。司法修習生時代の同期生は「まじめでおとなしい人だった」とショックを隠せない。

 依頼者とのトラブルに対応する同弁護士会弁護士業務妨害対策委員会(竹森裕子委員長)によると、支援が必要なトラブルは年間2~3件あるが、嫌がらせに対し警告書を送付するなどして解決に努めている。だが、東京都内で証券会社の顧問弁護士だった岡村勲弁護士の妻が殺害されるなど、全国的には凶悪犯罪に発展するケースも少なくない。同弁護士会の弁護士は「家庭内暴力をめぐる案件で、加害男性が『殺してやる』と事務所に怒鳴り込んできたこともある」と明かす。

 同委員会によると、前野さんからはこれまで相談はなかった。竹森委員長は「県内では、弁護士がけがするような重篤な結果はなかっただけに衝撃は大きい」と声を落とした。

 前野さんが所属する法律事務所隣のビジネスホテルの女性従業員によると、女性事務員が「助けてください」とおびえた表情でロビーに駆け込み、フロントの電話で「刃物を持った男が入ってきた。すぐに来てほしい」と110番通報していたという。前野さんの事務所と同じビル内の女性弁護士(36)は「セキュリティーを強化したい」とおびえた。5階に事務所を構える男性弁護士は「(前野弁護士とは)昼すぎにエレベーターホールであいさつしたばかり。怖い」と顔を曇らせた。

2010年5月31日月曜日

日弁連、司法修習生向け給費制の維持求める

この司法修習生向けの給費制問題で、やっと日弁連としての決議が出たようです。
国に対して、貸与制ではなく給費制を維持していくよう、また、法科大学院制に対して経済的に支援してくれるよう求めていくようです。
さぁ、今後どうなるか見守っていきたいと思います。




日弁連、司法修習生向け給費制の維持求める
(2010年5月29日 日本経済新聞)


 日弁連は28日、名古屋市内で定期総会を開き、多額の借金を抱える司法修習生が多いという現状が報告され、国に対して給費制維持や法科大学院生への経済的支援を求める決議を賛成多数で可決した。
 司法修習生はこれまで、月額約20万円のほか、期末手当などを受け取ってきた。ただ、法曹人口の増加に伴う財政負担の増大や、こうした支援が「他の学生や資格と比較し、優遇されすぎている」などと指摘されたことを受け、給費制から貸与制に変更。
 今年11月採用の司法修習生からは、希望すれば家族構成などに応じて、18万~28万円を無利子で借りることができ、修習期間の終了後、返却する仕組みとなる。
 ただ、日弁連が昨年11月に実施したアンケートによると、司法試験合格者のうち約53%が、法科大学院で奨学金を利用し、平均借入額は318万円。貸与制を利用すれば、さらに300万円前後が上乗せされる。弁護士の就職難から、返済が大きな負担となることを危惧する声もある。この日の決議も「優れた資質を備えた多様な人材が、経済的な事情から法曹を志すことを断念せざるを得なくなる」と指摘している。
 また裁判員制度についての議論も白熱。公判前整理手続きに時間がかかり、起訴された事件の公判がなかなか始まらないとして、問題視する発言が相次いだ。
 今回は宇都宮健児会長が就任して初の総会で、全国の弁護士約800人が参加した。

2010年5月24日月曜日

司法修習生:給費制堅持を 徳島弁護士会長が声明 /徳島

司法修習生の「給費制」が「貸与制」になることの問題点については、ここのところよくニュースになっています。
「貸与制」になると、一部のお金持ちしか法曹関係の仕事に就けないことになると。
「貸与制」導入に反対する弁護士は多いようですが、具体的に声明が出たのは初めてではないですかね?
11月の導入まであと約半年。
どうなるでしょうか?




司法修習生:給費制堅持を 徳島弁護士会長が声明 /徳島
(2010年5月18日 毎日新聞)


 国が司法修習生に給与を支給する「給費制」が廃止され、11月から生活費を貸す「貸与制」が導入されることについて、徳島弁護士会の松尾泰三会長は17日、司法修習生に対する給費制の堅持を求める声明を発表した。松尾会長は「このままでは経済的事情から法曹への道を断念せざる人が出かねない」と訴えている。 現在、司法修習生には1年間の修習期間中、生活事情に応じ月額23万~28万円の給与が支払われている。 声明は「支援が充実されなければ、統一・公平・平等という司法修習の理念が損なわれる」と主張。貸与制について「多額の負債を抱えながら活動することになる」と批判した。同弁護士会は署名活動も行う方針。【山本健太】

2010年5月17日月曜日

ひと交差点:札幌地検・宇井稔検事正 /北海道

検事になるか、弁護士になるか…。
今までの記事を見ていると、司法修習生の時の影響で自分の将来を決める人が多いようですね。
この検事正は、司法修習生時代に浅間山荘事件の被告の態度を見て、検事になることを目指し始めたようです。




ひと交差点:札幌地検・宇井稔検事正 /北海道
(2010年5月8日 毎日新聞)



 ◇経験生かし若手に助言
 札幌地検の宇井稔検事正が4月23日付で着任した。79年4月の任官以来、31年ぶりの札幌での勤務。「札幌は街が大きく、いろいろな事件がある。経験を生かし、若い検事らに適切なアドバイスをしていきたい」と抱負を語る。
 東京都出身。94年から勤務した東京地検では、坂本弁護士一家殺害事件でオウム真理教の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚を取り調べるなど、重大事件の捜査にかかわってきた。
 76年に司法試験に合格し、翌年、司法修習生として浅間山荘事件など過激派らによる事件の裁判に接した。法廷での被告らの様子に「なぜ主義を主張ばかりして法廷を荒らすのか」と違和感を持った。そこから検察官を目指す思いが芽生えた、という。
 裁判員制度は5月で2年目に入る。「1年目で軌道に乗った。今後は被疑者が容疑を否認したり、極めて刑の重い事件が起きた場合でも、的確に対応できる工夫が必要」と気を引き締める。【久野華代】

2010年5月13日木曜日

司法修習生「返済ムリ」 給与廃止、11月から貸付制 奨学金と“二重苦”に

司法修習生に対する貸付制度には、以前から弁護士や修習生から反対意見が出ています。
この記事にあるアンケート結果によると、修習生の半数以上が、法科大学院在学中に奨学金や教育ローンを借りているようです。
もし貸付制になると、さらに200万~300万円の借金を増やすことになるかも。
アルバイトもできないし、やはり金持ちしかなれない職業になってしまいますよね。




司法修習生「返済ムリ」 給与廃止、11月から貸付制 奨学金と“二重苦”に
(2010年5月10日 西日本新聞)


 国が司法修習生に生活資金などを無償で支給してきた給費制を今年11月から廃止し、貸付制を導入することについて、弁護士や修習生から反対意見が上がっている。修習生には、司法試験合格までに数百万円単位の奨学金を借りるケースが少なくなく、修習中はアルバイトも禁止されているため、さらなる借金を抱え込む恐れがあるという。日本弁護士連合会(日弁連)は緊急対策本部を設置し、給費制維持を訴える活動を本格化させた。
 
 司法修習は司法試験合格者が1年間、裁判所や検察庁、弁護士事務所で実務研修を積む制度。これまで国は修習生に月20万円程度の給与や通勤手当を支給してきた。司法試験合格者の増加に伴う見直し(2004年法改正)で給費制を廃止し、無利子の貸付制(月平均23-28万円)に移行することになっている。

 日弁連が09年に修習生1528人にアンケートした結果、法科大学院在学中に奨学金や教育ローンを借りた修習生は約53%で平均額は約318万円。最高は1200万円だった。貸付制になれば「さらに276万-336万円の借金が必要だったとの試算がある」(日弁連)。

 今年1月から佐賀県の法律事務所で働く弁護士(27)は大学4年間と法科大学院3年間で800万円を超える奨学金を借りた。「多額の借金を抱えたままでは金もうけ主義に走らざるを得ない人も現れる。給費制をなくすなら修習中の兼業を認めるべきだ」と訴える。
 約400万円の奨学金を借りた福岡市の弁護士(27)も「弁護士になれば収入が安定するというのは過去の話。今は就職難。司法試験合格同期の間でも『初めての仕事が自分の自己破産処理かも』という声すらある」。

 日弁連は従来、給費制廃止に反対の立場。社会的弱者の救済に取り組んできた宇都宮健児新会長の誕生を機に活動を本格化させ、4月15日に緊急対策本部を発足、5月18日には東京で市民集会を開催する。各地の弁護士会も反対活動を始める予定。福岡県弁護士会は5月中に対策本部を設け、シンポジウムや街頭宣伝などの活動に取り組む。

 福岡県弁護士会の市丸信敏会長は「多くの弁護士は修習時代の給費制に感謝し公益活動で社会に恩返ししている。多額の借金を抱えてはボランティアに取り組む弁護士はいなくなり、結果的に市民への司法サービスが低下する」と懸念する。

2010年5月6日木曜日

「市民の司法」実現へ/けいはんなな人たち

奈良弁護士会会長の記事です。
弁護士を志したのは大学時代だったとのこと。
弁護士事務所でアルバイトをはじめ、司法試験の勉強を始めたそうです。
そして、11回目の挑戦で合格。
司法修習生だった2年間以外は、奈良県を出たことがないとのこと。
県民・市民が気軽に相談できるよう、頑張ってほしいですね。




「市民の司法」実現へ/けいはんなな人たち
(2010年04月26日 朝日新聞)


 ◇奈良弁護士会会長 朝守 令彦さん(50)
 「敷居は低く、志は高く。市民に開かれた弁護士会にしたい」。2月の就任会見で述べた抱負だ。「市民のための司法」を実現するため1年間、会の先頭に立つ。
 大学時代、破産した友人宅の片付けを手伝っていて、管財人の弁護士に出会った。初めて接する法曹。「特殊な存在」と偏見を抱いていたが、知性と教養を備え、誠実に職務をこなす姿にひかれた。「平凡な自分でも頑張ればなれるのでは」。そんな夢を抱いてその人、内橋裕和弁護士の事務所にアルバイトとして飛び込み、司法試験の勉強に取り組み始めた。
 道は険しかった。試験を受けては落ち、30歳に近づくと、やる気より不安が勝るようになった。会社員だった親のすねもかじりつくし、11回目の挑戦で難関を突破したときには34歳になっていた。
 「あまのじゃく」と自身を評する。刑事弁護を志したのも、「凶悪事件の被疑者に、1人くらいその立場になってやる人がいてもいい」という信念からだ。
 「強烈な印象が残る」と振り返るのは、1997年に旧月ケ瀬村であった女子中学生殺人事件。弁護団の末席に加わった。殺人事件は初めて。接見でとことん被告と向き合うことで見えてきたものが、いくつもあった。「どんな依頼人にも、どれだけ丁寧に寄り添えるか」。弁護の原点を学んだ。
 昨年は県内初の裁判員裁判で被告弁護人を務めた。制度開始前に実施した模擬裁判での印象は、「裁判員役はとてもまじめ」。審理での発言を、すべて等しく受け止める傾向があった。「情報が多過ぎると裁判員の集中力が切れ、正しい審理に差し支える」と、実際の裁判員裁判では尋問の組み立て方を簡潔にするなど、いかに正確に弁護側の考えを伝えるかに心を砕いた。そのかいあって、判決が導かれていく過程には一定の手応えを感じたという。
 争いごとや刑事裁判にかかわるのが弁護士なら、市民にとっては無縁に越したことはない。しかし、弁護士を必要とする人はたくさんいる。「弁護士は怖い、(費用が)高いという印象がまだまだある。心の壁を取っ払い気軽に使ってもらうため、どんどん外に出ていきたい」(大島良太)
 ■あさもり・のりひこ■ 1959年、大阪市大正区生まれ。3歳で奈良に移り住んで以来、司法修習生だった2年間以外、県内を離れたことがない。畝傍高校から立命館大学法学部に進み、96年弁護士登録。奈良弁護士会の副会長、刑事弁護委員長を歴任し、今年4月1日から現職。橿原市在住。

2010年4月27日火曜日

総額1500万円ものハンディを背負って弁護士に?

司法修習生に資金を貸し出す「貸与制」導入についての記事、第2弾です。
この制度を導入する一番の理由は、国の財政難。弁護士の数が増えて行くことになれば、ますます難しくなるのでしょう。
それでもって、多額の借金をしてまで資格をとっても、こちらも就職難。
やっぱり、司法試験の合格者数を減らしていくべきじゃないんでしょうかね。




総額1500万円ものハンディを背負って弁護士に?
( 2010年4月20日 サーチナ)


  国が司法修習生に給与を出す“給与制度”を廃止し、今年11月から資金を貸し出す“貸与制”を導入する。これに対し、全国の弁護士会や修習生から反対の声が上がっている。国が制度を変更する一番の理由は「財政難」。日弁連が2009年に実施したアンケートによると、司法試験合格者の53%が大学院在学中に奨学金を利用しており、司法試験に合格した後も借金が必要な状態になると、「お金がないと法曹への道が閉ざされる」ことは必至との声も上がっている。

  『酔うぞの遠めがね』のブロガーは、法科大学院の学費を具体的に上げ、首尾よく弁護士になれたとしても総額1500万円くらいのハンディを背負って社会人になるという法曹界の異様な構図を指摘。このままでは「法科大学院制度は当初の思惑から大きく外れて、弁護士志望者の激減という恐るべき事態になる可能性も皆無とは言えますまい」と語っている。

  一方で、現役の弁護士の中には、個人的には「司法修習生には給与を出し、心おきなくしっかり勉強してもらいたい」と思っているが、現実には「給与制を維持するのであれば納税している国民に理解が得られるような根拠をしっかりと示す必要がある」と語る人も。

  さらに、法曹界においても、就職難が深刻なのは、一般企業と同じ。「司法改革関連のメーリングリストで63期の司法修習生の就職状況が話題になっている」と語るブロガーは「63期の就職は本当に厳しいらしい。まだ3割程度しか内定がないとか。(中略)企業の採用も乏しく、公務員試験を受けようかと迷っている修習生もいる」とつづっている。給与制への切り替えが、法曹界の人材難に拍車をかけるということを国は本気で考えるべきなのではないだろうか。(めがねこ)(情報提供:ココログニュース)

2010年4月23日金曜日

日弁連会長、法曹人口の拡大「ペースダウンが必要」

日弁連の宇都宮会長が、日本記者クラブで初会見です。
法曹人口をペースダウンさせること、司法修習費の貸与制度導入阻止させること、について語ったそうです。
国の司法予算は国家予算の0.4%に満たないんですか。
国はこれで、「司法試験合格者数を年間3千人に引き上げる」と目標を掲げているんですから、おかしな話ですね…。




日弁連会長、法曹人口の拡大「ペースダウンが必要」
(2010/4/19  日本経済新聞)



 日弁連の宇都宮健児会長は19日、日本記者クラブで就任以来初めて会見し、法曹人口の拡大について「国の司法予算の拡大や法律扶助制度の強化など増員を支えるスキームができておらず、現状ではペースダウンが必要」と述べた。日弁連の当面の重点課題としては、貧困問題への取り組みと司法修習費の貸与制導入の阻止などを挙げた。
 宇都宮会長は、法曹人口について「弁護士のいない地域は全国にほぼなくなったが、裁判官や検察官がいない支部はたくさんある。国の司法予算は国家予算の0.4%に満たないままだ」と指摘。「司法試験合格者数を年間3千人に引き上げる」との政府目標について、「人数増だけで(是非が)考えられるのはおかしい」と話した。
 ただ、現在約2千人の年間合格者数からどの程度ペースダウンするかについては「内部の委員会で検討する」とし、具体的な目標数には触れなかった。

2010年4月19日月曜日

司法修習生:無給あんまり 金持ちしか法律家になれない? 日弁連が対策本部

前回に続いて、司法修習生に対する給与制の廃止と貸与制の導入に対しての記事です。
法科大学院生の間に奨学金を借りているケースが多いようで。
もし貸与制が導入されると、さらに借金を増やすことになるとのこと。
やはり、金持ちしか法律家になれない…ということになるんでしょうか。




司法修習生:無給あんまり 金持ちしか法律家になれない? 日弁連が対策本部
(2010年4月16日 毎日新聞)



 ◇「貸与制」に変更、反対の声
 国が司法修習生に給与を支給する「給費制」が廃止され、11月から生活資金を貸し付ける「貸与制」が導入されることに対し、弁護士や修習生から反対の声が上がっている。司法試験合格までに奨学金を借りている修習生が多く、貸与制でさらに借金が必要な状態になると、「金持ちしか法律家になれなくなる」との懸念があるためだ。日本弁護士連合会は15日、給費制の維持を訴えていくために緊急対策本部の設置を決めた。【伊藤一郎】
 日弁連が09年に実施したアンケートによると、司法試験合格者の53%が、法科大学院在学中(2~3年間)に奨学金を利用した。金額は平均約320万円で、最高は1200万円に達した。
 現在、給与をもらいながら司法修習中の男性(26)は、3年間の法科大学院生活で600万円の奨学金を借りた。修習生のアルバイトは禁止されており、「貸与制になって借金を抱えた人が弁護士になれば、返済のために金になる仕事しかしなくなる」と心配する。
 日弁連は貸与制の問題点を指摘する意見書を公表してきたが、導入反対に向けた本格的取り組みはなかった。だが、4月に就任した宇都宮健児会長は「会長選のために全国行脚する中で、法科大学院で多額の負債を抱えた若手弁護士がいかに多いかを知った」といい、「貸与制になれば負担が増し、貧乏人は法曹の道をあきらめなければいけなくなる」と指摘する。
 若手弁護士も行動を起こしている。仙台市では今年1月、弁護士や学者ら70人が市民グループ「市民のための法律家を育てる会」を結成。街頭宣伝や集会で、貸与制の問題点をアピールしている。
 中心メンバーの渡部容子弁護士(28)は「給費制の廃止は、国が質の高い法律家を育てる義務を放棄したに等しく、結局は国民が不利益を被る。サービスを受ける市民の問題であることを理解してほしい」と訴えている。
 司法修習を所管する最高裁は日弁連の方針について、「現在、担当部署で貸与制開始に向けて準備を進めており、特段のコメントはない」としている。
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 ■ことば
 ◇司法修習
 司法試験合格者が1年間、裁判所や検察庁、弁護士事務所で実務研修を行う制度。裁判所法に基づき、国は月約20万円の給与や通勤手当を修習生に支給してきたが、法曹資格取得を目指す個人のために公費を支給することを疑問視する声もあり、04年の法改正で制度改正が決まった。今年11月に修習が始まる新64期(新試験組)から給与はなくなり、毎月18万~28万円が貸し出される。無利子だが、修習終了後5~10年間で返済できない場合は、遅滞利息が生じる。

2010年4月12日月曜日

司法修習生給与制廃止でバトル

そもそもの、給与制度廃止の背景には、弁護士増員があるんですね。
これで給与制にしたら、国のお金がいくらあっても足りないですね。
ただ、このままだと裕福な家庭の人でなければ、弁護士にはなれない…ということになりかねないですよ。
あと半年と少しの間に、きちんとこの制度をどうするのか考えてもらいたいです。




司法修習生給与制廃止でバトル
(2010年04月09日 京都新聞)


 国が司法試験に合格して研修を受ける司法修習生に給与を出す制度を廃止し、11月から資金を貸し出す制度に切り替えることに対し、全国の弁護士会が「経済的事情で法曹への道を断念する事態を招く」と相次いで反対の声明や決議を出している。一方、国は貸し出し制度にする理由について、財政難に加えて「法曹は個人資格で、本人が負担すべき」としている。
 従来の給与制では、修習生は1年の修習期間に300万円近くの給与を受け取った。生活を保障することで、副業を禁じ、修習に専念することを課してきた。
 貸与制は月額23万円が基本で、1年間に約280万円を受け取る。無利息で、修了5年後から10年間が返還期限だ。
 日弁連によると、京都や滋賀、大阪など全国40以上の弁護士会が声明や決議で給与制の維持を求めた。新司法試験制度で必須となる法科大学院の学費などの負担が増え、経済的余裕のない人は法曹になった時点で多額の借金を抱えることになると指摘する。
 各弁護士会は、経済的に法曹への道をあきらめる人が出て、裕福な人だけになる▽弁護士になっても借金返済を優先してお金にならない公益的活動を敬遠する-などの懸念があると主張している。
 給与廃止の背景には司法制度改革がある。国は司法試験の合格者を2010年度までに3千人に増やすことを計画していた上、裁判員裁判や被疑者国選制度の拡充で司法への費用が多額に上る。国の検討会では「給与制の維持は国民の理解が得られない」とする意見が多数を占めた。

2010年4月8日木曜日

「司法試験を通っても就職できない......」急増する"弁護士ニート"の現実

司法試験に合格し、司法修習も終わらせたのに、弁護士として働くことができない…。
そんな「弁護士ニート」が急増中だそうです。
弁護士の増えすぎに原因があるようですが、増えた弁護士が減っていくわけもなく…。
日本がアメリカ並みの訴訟社会になることは、ちょっと考えられないとおもうんですが、どうでしょう?




「司法試験を通っても就職できない......」急増する"弁護士ニート"の現実
(‎2010年4月6日 日刊サイゾー) 


「弁護士の資格を持っているのに就職できないんです......」
 3年前、難関の司法試験に合格、司法修習を経て弁護士バッジを手にした井上晴彦さん(28=仮名)は、いまだ弁護士事務所に就職できていない。
「毎月、各所の弁護士事務所に採用を求めてるんですが、どこも募集はしていないと断られてます。たまに募集があっても人が殺到していて不合格。いろいろ短期のアルバイトをして食いつないでいますが、実質は無職の"弁護士ニート"です......」
 こう話す井上さんは、資格を得る過程で学費などを借金しており、肉体労働などのアルバイトをしても手元に残るのは半分の月収5万円程度だという。地方から上京し、学生時代から交際相手のマンションに居候してきたが「ついに『将来性がない』と追い出されてしまった」(井上さん)という。現在、友人宅に身を寄せているが「このままではニートどころか"ホームレス弁護士"になってしまう」と不安の日々だ。
 井上さんだけでなく、現在多くの新人弁護士が就職先に困っており、弁護士ニートの数は右肩上がりで急増中だ。かつて1万5,000人前後を推移していた弁護士数は、いまや3万人近くに膨れ上がっている。
 この現状を生み出したのは小泉政権時代の2002年、政府が計画した「司法試験の年間合格者を3,000人に増やす」という閣議決定だった。これにより06年に1,000人程度だった合格者は翌々年には倍増。裁判員制度の導入を見据えた司法制度改革だったが、結果として法曹界の質の低下や就職難を招いてしまい、今年になって計画を見直す方針となった。
 しかし、世間の志望者数はいまだ減少の傾向にないと専門家は解説する。
「資格取得の教育関連企業ユーキャンの調査では、取りたい資格ランキングの1位が司法関係。グレーゾーン金利の撤廃と過払い金返還訴訟の急増で、弁護士バブルが起きたことも原因のひとつ。また、行政書士事務所を舞台にしたTBSのドラマ『特上カバチ!!』の影響もあったでしょう。最近ではとりあえず弁護士になっておこうという"ソク弁"も増えています」(司法関係者)
 先日、無派閥の宇都宮健児氏が、業界の最大派閥に属した山本剛嗣氏を破って日弁連会長に就任したが、これは「合格者数を政府目標の半分にする」と明言し、弁護士ニートたちからの支持を得た結果だった。
 だが、一度増えた弁護士たちがいなくなるというわけではない。前出関係者によれば「今後は増えた弁護士たちが仕事欲しさに、やたらと司法制度を利用するよう焚きつけられる危険性がある」という。
 つまり、家族間や近隣住民、社内などのほか、また医師と患者、教師と生徒の親など、あらゆる人間関係のトラブルに弁護士が手を招く傾向が出てくるというわけだ。
 前出の井上さんも「そうなってくれたら僕にも仕事がありますかね」と笑顔を見せたが、実際、テレビではやたらと弁護士事務所のCMを見ることが増えた。
「弁護士に依頼する立場の国民にとって怖いのは、井上さんのような経験を積んでいない弁護士が増えること。質の低下は、さらなるトラブルを生む」と前出関係者。
 いずれにせよ、日本もアメリカのような訴訟社会へと変貌していくのだろうか......。

2010年3月29日月曜日

時のひと:さいたま地検検事正・久保田明広さん /埼玉

非常に好奇心旺盛そうな様子が、記事中からも分かります。
疑問に思ったことを、思っただけで終わらせるのではなく、答えが出るまで調べるところが、普通の人とはちょっと違うのかもしれませんね。
司法修習の時代に、自分で一から事件を組み立てていく魅力に気づいたのも、そんなところからきているのかもしれませんね。




時のひと:さいたま地検検事正・久保田明広さん /埼玉
(2010年3月19日 毎日新聞)


 ◇裁判員裁判、万全な体制で--久保田明広さん(58) 大切にしている言葉は、小学校卒業時に校長から贈られた「怠らぬ歩みおそろしカタツムリ」。自身を「特段著名な事件にかかわってない普通の検事」と評するが、「自分だけの正義を振りかざしていないか。十分に容疑者や被害者、遺族の声を酌み取れたか。自問自答を繰り返しコツコツと積み上げてきたすべての事件が財産」と熱っぽく語る表情には、歩んだ道への誇りがにじむ。 自分で一から事件を組み立てていく魅力を司法修習生時代に知り、任官した。「好奇心旺盛な性格」という。高校時代は生物部でショウジョウバエの研究に没頭。近年は、地名や人名の由来を調べることに凝っていて、「埼玉」の由来もさっそく調べたという。 「裁判員裁判を見据えた捜査」を徹底するため、支部を含め現場の検事全員に裁判員裁判を経験させたいと考えている。「今年は制度の定着に向けた正念場。万全な体制で臨みたい」【飼手勇介】

2010年3月23日火曜日

「決断できないリーダー」が会社を潰す [著]冨山和彦

週刊朝日3月26日号内の書評です。
著者は資格があった方がいいと、東大法学部で司法試験に合格したにもかかわらず、司法修習生にはならず、企業に就職。
その後の経歴は、多彩で常に攻めている感じですね。
みんなこういう風になれ、というのは無理な話ですが。
タイトル、「グレ力」のほうがいいと思います。




「決断できないリーダー」が会社を潰す [著]冨山和彦
(2010年3月23日 朝日新聞)



■お座敷犬になるな 野犬になれ

 この題名なら誰でも思う。著者はチーム前原のメンバー、JAL再建の内幕の加筆があるんじゃないか、と。でも肩すかし。が、若者に向けて書かれた半自伝だとしたら悪くない。「一身独立」のススメだ。

 「永遠不滅の組織集団はない」と言う著者の原体験は、小2で父の勤める会社が突然倒産したことだった。何か資格があったほうがいいと、教育大付駒場から進んだ東大法学部で司法試験に合格。が、以後がユニーク。司法修習生にならずに小さな外資系企業に就職。翌年仲間とコンサルタント会社を起業し、バブル崩壊で会社が傷んでからは、「とにかく食べるための仕事」と“出稼ぎ”(地方出向)に励む。携帯電話会社の立ち上げで、まさに一からのドブ板営業。似たIQの人間としか交わりがなかった著者は、ここで人間の多様性に目覚める。で、曰く“(コースを)脱線しろ、グレろ、リスクを取れ、ストレス耐性を身につけろ”。エリートはいわばお座敷犬、野良から始めて野犬になれ、のススメである。余談だが、本書の旧題は『指一本の執念が勝負を決める』。こういった勝ちの強調か人を脅す(本書)のが昨今の書名のトレンドとはいえ芸がない。素直にグレ力とか野犬力じゃダメ?

2010年3月18日木曜日

法律事務所:野田隼人弁護士、市域に初 司法の“空白”解消に一役--高島 /滋賀

滋賀県高島市には弁護士事務所が今までなかったようですね。
大津で司法修習をし、周囲の勧めに反して高島市で開業することにしたんですね。
きっと、地元の人たちは大歓迎していることでしょう。
地元の人たちが安心して相談できる場として、頑張ってほしいですね。




法律事務所:野田隼人弁護士、市域に初 司法の“空白”解消に一役--高島 /滋賀
(2010年3月16日 毎日新聞)


 高島市安曇川町末広1のJR湖西線・安曇川駅東口前にこのほど、高島法律事務所=野田隼人弁護士(29)=が開設された。同市域は旧高島郡時代を含めて初の弁護士事務所開設といい、司法の“空白地域”解消に一役買う。滋賀弁護士会によると、高島など県内6簡裁のうち管内に弁護士事務所がないのは東近江簡裁エリアだけになった。
 
 野田弁護士は大阪市生まれの大津市育ち。上智大法学部、東北大法科大学院を経て司法試験に合格し、大津地裁で司法修習。昨年12月に弁護士登録した。「弁護士のいない地域でやってみよう」と周囲の勧めに反して高島市での開業を志し、2月に事務所を開いた。「高島市など湖西地域からは京都、大阪方面に相談に行く人もいるので、地元でお役に立ちたい」と意欲を示している。

 事務所は午前9時15分から。夕方以降の相談にも応じるという(0740・20・1218)。【塚原和俊】

2010年3月15日月曜日

時代を駆ける:土井香苗/4 検事の「女性枠」反対に決起

この記事を読んでいると、つい10年くらい前まで、検事採用には暗黙の女性枠があったようですね。
結局、この女性の働きかけで、女性の採用は増えたようです。
おかしいと疑問に思いつつも、あることを変えるのには、ものすごいエネルギーがいりますよね。
自分なんかは、仕方ないか…とつい思ってしまうほうなので、この女性のようにできることは羨ましくもあり、感心してしまいます。




時代を駆ける:土井香苗/4 検事の「女性枠」反対に決起
(‎2010年3月7日‎ 毎日新聞)


 ◇KANAE DOI

 <司法試験合格者は司法修習生を経て裁判官・検察官・弁護士などの進路を決める。そのとき検察官採用の「女性枠」があると知り、黙っていられなかった>

 99年春から第53期修習生として、1年半の司法研修を受けました。最初は検事にも興味がありました。人権行政をつかさどるのは法務省人権擁護局の検事です。難民問題に興味があり、スウェーデンで人権救済機関の調査も経験していました。
 しかし女性の検事採用は、(70人弱の)各クラスから1人ずつに限る暗黙の「女性枠」があることを知りました。「1人だから。決まっているから」などと教官が普通に話していました。あまりに「当然だ」と提示されると、間違いに気付きません。やがて真っ赤な女性差別だと思うようになりました。
 仲間10人ぐらいで、タイ料理屋でお酒も飲んでいる時に、「おかしい」と盛り上がってしまいました。私たちが行動したら無くなる、と思いました。その場で「検察官任官における『女性枠』を考える修習生の会」を結成。チラシを作り、朝、修習生800人の机に置きました。採用率が低いことも調べました。

 <マスコミにも出て不当性を訴えた>

 改善を申し入れる段になり、毎晩開いていた会議が紛糾。「後からにらまれる」と。先輩たちからも心配されました。その時、仲間の男1人が「正しいことを言うのだから、おれは構わん」と言ってくれ、研修所の所長に1人で申し入れてくれました。かっこいいですよね。私と一緒に毎日新聞、朝日新聞やNEWS23にも出ました。「インパクトがあるから」と名前も顔も出しました。
 法務省は「女性枠」の存在を一度も認めていませんが、結局、女性の採用は増えました。
 学んだことは三つ。コソコソでなく大っぴらにやれば、つぶされない。運動を作ること。草の根運動のように世論を研修所で作りました。なんでも使う。交渉時も新聞記者に取材をお願いしました。弁護士会に依頼したら、実態調査報告書を出してくれました。

 <カンボジアの司法支援に加わった上柳敏郎弁護士や木村晋介弁護士、憲法を重視する司法試験指導で知られる伊藤真弁護士、刑事弁護の寺井一弘弁護士らと出会い、「弁護士」という職業を選択することになった。00年10月に登録した>

 したくないのに勉強していた期間が長かった。司法試験合格後の勉強が初めて充実していました。
 エリトリアでの司法ボランティアの時は、多くの先輩弁護士にお世話になりました。上柳弁護士らのカンボジア支援活動を知り、「こういうこともできるのか」と学びました。伊藤先生が設立した司法試験受験予備校「伊藤塾」で学んだ縁で、日弁連の米国調査団に加えてもらいました。国選弁護の調査で、団長は寺井弁護士でした。オウム真理教の麻原彰晃(本名・松本智津夫)被告を担当する国選弁護人を調整された方で、世論は死刑を求め、国選弁護人にも脅迫が届いたようです。「最悪」とされる人物でも弁護しなければ、司法制度は成り立ちません。「被疑者弁護という制度を守るために、命がけでも闘う」と、すごい迫力で語られていました。当初は検事も選択肢にありましたが、熱い人たちとの出会いを通じ、「弁護士、いいじゃない」と気持ちが固まりました。

 <夫は「女性枠」問題で共に闘った男性>

 司法修習が終わった2、3カ月後に私から「結婚してください」と頭を下げました。初めは「レーダー外(眼中にない)」だったのに。夫も弁護士で、「日の丸・君が代問題」での処分撤回や刑事、労働問題などを担当しています。人権ゴリゴリで、家でも「他に話はないの?」みたいな感じ。女が飯を作るという発想もない。自宅を新築した際に「台所は要らない」と言い出す始末。さすがに小さい台所は作り、食事も時々作ります。

2010年3月4日木曜日

輝集人:刑事裁判を年140件受任の弁護士・泉谷恭史さん /和歌山

お役所はいつも縦割りで、「これはあっちの管轄」「これはそっちの管轄」って、いつも話をまとめるのに時間がかかりすぎですよね。
今回、法務省と文科省で合同作業部会を設置し、法曹養成の改革について話し合われるようです。
今年の夏をめどに結果を出すようですが、何か具体的な対策は出ますかね?




法曹養成改革で作業部会=司法試験、法科大学院の実態踏まえ-法務・文科省
(2010年2月5日 時事通信)


 法務、文部科学両省は5日、法曹人口を増やすために導入された新司法試験や、法科大学院が当初見込まれたほどの成果を上げていないとの指摘を踏まえ、法曹養成の改革について検討する合同作業部会を設置した。今年夏をめどに報告書をまとめる。

 作業部会は、法務省の加藤公一、文科省の鈴木寛両副大臣のほか、裁判所、検察、弁護士会、法科大学院の各代表者で構成。乱立気味の法科大学院の教育内容や、司法試験・修習の実態を詳しく検証した上で、具体的な改善策を打ち出す。

2010年3月1日月曜日

仙台弁護士会:次期会長に新里氏を選出 /宮城

今まで、司法修習生に対して給与を支払う制度(給費制)だったものが、貸与制になるんですか。
これだと、法曹資格を得た後に、返金するということになるようです。
これでは司法修習生に多額の負債を抱えて法曹としての生活をスタートさせることとなるものであって,適切な制度とは言えないという見解の弁護士会もありますが、自分もそう思いますね。
富裕層のみならず、ますます弁護士になりたいという若者が減ってしまうのでは…。




仙台弁護士会:次期会長に新里氏を選出 /宮城
(2010年2月28日 毎日新聞)


 仙台弁護士会は27日の定期総会で、次期会長に新里宏二氏(57)を選出した。任期は4月1日から1年間。新里氏は選出後の会見で「弁護士会の活動と市民運動の両方に取り組み、橋渡しができれば」と抱負を語った。
 新里氏は09年から始まった裁判員裁判について「検証をする時期に入っている。1年間でどこまでできるかわからないが、検証に力を入れていきたい」と述べた。また、11月に司法修習生の修習費に貸与制が導入されることについて「(修習生は)借金を抱えることになる。お金がかかると富裕層しか弁護士を目指せなくなる」と指摘。一方、増加傾向にある同会の会員数については「若手が積極的に活躍できる場面を作っていきたい」と話した。
 新里氏は盛岡市出身、中央大法卒。80年に司法試験に合格、83年4月に仙台弁護士会に登録した。同会副会長、同会常議員会議長などを歴任し、主に多重債務など消費者問題について取り組んできた。【須藤唯哉】

2010年2月23日火曜日

北斗星(2月22日付)

自分は秋田にはまだ一度も行ったことがないので、県中心部がどんな感じなのか実際には分かりません。
ちょっと調べてみたところ、、かつての秋田市の中心地「駅前」の地価が高いことから人が減り、郊外型のスーパーが増えているみたいなんです。
土地が高いことから「ドーナツ化現象」が起きているということなんですね。
誰もが「行ってみたい」と思えるような、駅前づくり。難しい課題ですね。




北斗星(2月22日付)
(‎2010年2月21日‎ 秋田魁新報 )



 数年前に司法修習生3人が研修で当社を訪れた際、「空洞化が進む秋田市中心部をどうするか」について議論する機会があった。その中でハッとさせられる提言があった。県外出身であるが故の目の付けどころだったのかもしれない

▼「県都なのに秋田らしさが何も感じられない。どんな建物を造っても大都市には負ける。いっそ緑あふれる広場を設け、その一画は水田にしてあきたこまちを植えてはどうか。自然と食をアピールする街中の憩いの場になる」

▼秋田らしさに欠けているとの指摘には、うなずく人も多そうである。コメに酒、秋田民謡や秋田美人など本県をアピールする材料は少なくない。その半面、そうした個性が輝いている街と言い難いのも確かだ

▼広場という発想は、米国の都市社会学者であるホワイト氏の都市再生論を思い起こさせる。欧米の都市計画に影響を与えた氏は、「ビルだけで都市は再生できない。休憩したくなる広場、目的もなく歩きたくなる街路があってこそにぎわいが生まれる」と説く

▼日赤・婦人会館跡地の再開発計画が、大詰めの段階を迎えている。県都の中心市街地の浮沈を握るだけに、市民の思いも賛否含めていろいろなようだ。再開発の方向性一つ取っても、広く理解が得られているのかとの声も聞こえてくる

▼特に再開発の核の一つである県立美術館の移転には、議論が巻き起こっている。果たしてどうすればいいのか。少なくとも後悔が残るような事業であってはならない。

2010年2月19日金曜日

【東京開催】将来的に転職活動を考えている若手弁護士のための個別転職相談会

ものすごーく特殊な感じのする、就職相談会ですね。
一般市民は、なかなかこういう告知を目にすることはありませんね。
特殊なだけに、特に若い弁護士や司法修習生には、将来のことを考え相談するいい機会になるでしょう。
どんな雰囲気なのか、好奇心でちょっと見てみたい感じもします。




【東京開催】将来的に転職活動を考えている若手弁護士のための個別転職相談会
(‎2010年2月1日‎ News2u.net)


株式会社日本エムエスセンター(東京本社:東京都千代田区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役:有本隆浩、以下:日本MSセンター)は、東京本社にて、「将来的に転職活動を考えている若手弁護士のための個別転職相談会」と題した転職個別相談会を開催致します。
■詳細はこちら⇒ http://www.jmsc.co.jp/seminar/2010/0127_588.html
■その他の現在開催中のセミナーはこちら⇒ http://www.jmsc.co.jp/seminar/

弁護士の皆さんは、ご自身のキャリアプランをどのように描いていらっしゃいますか。一言で弁護士といっても、それぞれ活躍するフィールド、目指すフィールドは大きく異なります。「既存の法律事務所でパートナーを目指す」「独立して自分の事務所を開業する」「企業内弁護士として働く」「官公庁などの公的機関で働く」・・・など、今後、弁護士数の増加によって弁護士のキャリアは益々多様化すると言われています。そのような状況下で、既に転職をご検討中という方も多数いらっしゃいますが、一方で『現時点ではすぐに活動をスタートしようとは考えてないけれど・・・ゆくゆく将来的には転職を視野に入れていきたい』という、潜在的なご転職志向をお持ちの方も数多くいらっしゃるかと思います。

『自分にとっての最適なキャリアとは?』『転職の最適なタイミングとは?』

キャリアの選択肢が多様化するということは、それと同時に、収集しておく必要のある転職情報も自ずと莫大な量となります。早い段階で、より有益でかつ集約された情報を知ることで、キャリアプランをよりはっきりとイメージすることができ、いざ動き出すという時に、他者とは一味違った働きかけができるのだと思います。いつかは活動をスタートしようとお考えの方も、まずは情報収集という部分で、この機会にご自身のキャリアプランにおける様々な可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

日本MSセンターは約20年に渡り、企業の管理部門(経理財務・人事総務・法務・経営企画)やスペシャリスト(弁護士・弁理士・公認会計士・税理士)といった職種に特化した人材紹介会社として、国内の法務実務経験者・経験弁護士に対する転職支援マーケットをリードして参りました。また、法科大学院協会協賛の「ジュリナビ」認定エージェントとして司法修習生に対する企業への就職支援も行っています。

今回は将来的なご転職を考えていらっしゃる経験弁護士の方を対象に、当社に蓄積された転職ノウハウを散りばめた個別転職相談会を実施させて頂きます。

転職に精通したアドバイザーが個別相談形式でご相談にのらせて頂きますので、ご自身のキャリアに関する細かいご質問などにも対応させて頂きます。

皆様のご参加をお待ちしております。

■相談会内容・キャリアアップに関するアドバイス
・企業法務
・弁護士資格者の転職動向、求人動向のご説明・具体的な求人情報のご紹介 等

■参加対象
・弁護士(日本・米国)資格をお持ちの方で、法律事務所もしくは企業法務部門で実務経験をお持ちの方
・25~35歳までの方

■参加費用 無料

■開催日時
 2010年2月2日(火)~2010年3月19日(金)   ※土曜・日曜・祝日を除く
【平日】10:00~20:00  ※完全予約制

■開催場所  飯田橋・日本MSセンター東京本社 地図http://www.jmsc.co.jp/company/tokyo.html

■お申込みはこちらから⇒ http://www.jmsc.co.jp/seminar/2010/0127_588.html

■その他の現在開催中の転職相談会はこちらから⇒ http://www.jmsc.co.jp/seminar/

■株式会社日本MSセンター ホームページ⇒ http://www.jmsc.co.jp/

■この記事に関するお問い合わせ■
株式会社日本エムエスセンター
担当:三宅  TEL:03-3239-7373

■株式会社日本エムエスセンター 会社概要■
代表者:有本 隆浩
社員数:70名 
設立:1990年4月 
資本金:2,000万円
事業内容:管理部門・会計分野に特化した人材紹介事業/会計事務所等、プロフェッショナルファームの紹介事業

所在地:
東京本社 /東京都千代田区富士見2-7-2飯田橋プラーノ ステージビルディング16F
大阪本社 /大阪市淀川区西中島6-1-1新大阪プライムタワー12F
名古屋支社/愛知県名古屋市中区栄3-1-1広小路第一生命ビルディング3F

東京本社TEL:03-3239-7373(代)FAX:03-3239-7397
<URL>http://www.jmsc.co.jp/ (人材紹介事業)
http://www.j-net.jp/ (税理士・会計事務所の紹介事業)

2010年2月16日火曜日

県営スケート場で氷上綱引き大会

綱引き大会は聞いたことがありますが、これは氷上綱引き大会です。
どうやって踏んばるんだろ?といろいろ想像をめぐらせてみましたが…。?
力いっぱい引けば引くほど、尻もち必死でしょうね。
笑いがたえない会場で、検事や司法修習生を身近に感じてもらえたことでしょう。




県営スケート場で氷上綱引き大会
(2010年2月7日 東奥日報)


 滑りやすい氷上で悪戦苦闘-。青森市の青森県営スケート場で7日、氷上綱引き大会が開かれた。幼児から大人まで27チーム、約350人が参加した。選手たちは、踏ん張りの利かない氷の上で、引きずられたり、仲間を巻き添えに転倒したり。会場に声援と笑い声が響いていた。

 大会は今年で16回目。キッズ(1チーム5人)とジュニア、一般男子・女子(1チーム8人)の4部門に分かれ競った。

 選手たちは運動靴や長靴を履いて氷上へ。防寒具はもちろん、毎回、転倒者続出とあってヘルメットは欠かせない用具だ。

 小さな子どもたちは、ヘルメットがずれて前が見えなくても、一生懸命綱をたぐり寄せた。相手の勢いに耐えきれず、転倒して引きずられる選手もおり、会場は笑いが絶えなかった。

 裁判員制度のPRで、青森地検の検事や司法修習生ら10人も参加した。

 同地検の熊田篤検事は「このような交流を通して、裁判員制度への理解が深まればうれしい」と話していた。

2010年2月12日金曜日

輝集人:刑事裁判を年140件受任の弁護士・泉谷恭史さん /和歌山

今どき、まだこういう人情味にあふれた弁護士がいるんですね。
こういう弁護士って、ドラマの中だけかと思ってました。
平日ほぼ毎日出廷し、1日に6被告の裁判に立つこともあるとは、ものすごいエネルギーですね。
でも、この記事中からだと、そんなエネルギッシュな感じよりは、何事もドンと受け止める寛容さを感じます。




輝集人:刑事裁判を年140件受任の弁護士・泉谷恭史さん /和歌山
(2010年2月9日 毎日新聞)



 ◇被告の喜ぶ顔に達成感--泉谷恭史さん(58)
 09年に受任した刑事弁護は140件。統計はないが、司法関係者は「まねできる人は他にいない」と口をそろえる。刑事裁判が好きなのかと尋ねると、「好きなことないけど、誰かがやらなきゃいかんからな」。
 2月は28人の被告の弁護士を務める。平日はほぼ毎日出廷し、1日6被告の裁判に立つことも。面会にも週に1回は顔を出し、話に耳を傾ける。説教くさいことは一切言わない。心を開かない被告には「言いたくないことは言わんでいい。でもウソつく権利はないぞ」と説く。
 だが、被害者への謝罪の手紙を書かない男や、万引きを10年以上繰り返す親子を、法廷の外でしかりつけたこともあった。「やったと認めて他人に迷惑かけてたらおわびせなあかんでしょ。反省が足らない被告には言わなしゃあないやん」。被告に罪と向き合わせる難しさがにじむ。
 出身は堺市だが、司法修習を和歌山で過ごしたのが縁になり、31歳で和歌山弁護士会に入会。98年7月に和歌山市であった毒物カレー事件では、第1審で林真須美死刑囚の弁護団にも加わった。大阪の弁護士と弁護方針を巡って議論を重ねる日が3年半続いた。「証拠がなく大変な裁判。立証の切り口や検察との争い方を他の弁護士から吸収でき貴重な機会だったとも感じる」と振り返る。
 毎朝7時前に事務所に出勤し、やるべきことの優先順位を四つ決め、午後5時には事務所を出てのれんをくぐる。一人で飲む焼酎と、仕事の合間に読む時代小説がわずかばかりの息抜きだ。そんな弁護士の仕事が好きだという。「裁判がイメージ通りいかなくて落ち込むこともある。でも無罪を取れたり、被告の喜ぶ顔を見た時の達成感が忘れられないから」。少し照れてそう言った。【藤顕一郎】
==============
 ■人物略歴
 1951年堺市生まれ。当初は民事裁判官を志望したが、全国を転々と異動するのが性に合わず弁護士へ。事務所は和歌山市万町7(電話073・428・2880)。

2010年2月8日月曜日

ひとinぐんま:前橋地検検事正に着任、中屋利洋さん /群馬

司法修習時代に地検の検事正が、修習生の意見に耳を傾けてくれたことに感動し、検事を志したとか。
こんな出会いがあるのは、とても素敵なことですね。
手がけた事件で一番印象に残っているのは、参院議員の学歴詐称事件だそうです。
群馬県民が安心して暮らせるよう、頑張ってほしいですね。




ひとinぐんま:前橋地検検事正に着任、中屋利洋さん /群馬
(2010年1月22日 毎日新聞)



 ◇安心して生活できる群馬に--中屋利洋(なかや・としひろ)さん(59)
 「県民が安心して生活できるように努力していきたい」。18日付で前橋地検検事正に就任し、21日の着任会見で、力強く語った。
 1951年岐阜県生まれ。金沢市での司法修習生時代に遭遇した殺人未遂事件で、地検の検事正が修習生の意見に耳を傾けてくれたことに感動し、検事を志したという。
 これまで、東京地検特捜部副部長など、数々の厳しい現場を経験してきた。座右の銘は「虚心坦懐(たんかい)」。「予断や偏見を持つと、捜査や判断を誤る。先入観を持たずに事件に臨まなくてはいけない」
 これまで手掛けた事件で一番印象に残っているのは、名古屋地検の主任検事として93年に担当した、参院議員の学歴詐称事件だ。「国会議員を捜査対象にしたのは初めてだった」。証拠が少ない難しい事件だったが、粘り強く捜査を続け、供述を引き出した。「あきらめずに創意工夫して取り組むことが大切」と語る。
 群馬への赴任は初めてだが、85年の日航ジャンボ機墜落事故は、今も鮮明に記憶している。長女が生まれたばかりで、事故の翌日、出張先から飛行機で自宅に帰った。「自分の飛行機も落ちるのではないかと、とても不安になった」
 運動が好きで剣道は五段の腕前。スキーやゴルフもたしなむ。「きれいな景色も見たいし、温泉巡りも好き。その点では群馬はとても楽しみ。上毛かるたで群馬を学んでいきたい」【喜屋武真之介】

2010年2月4日木曜日

熊本家裁:「身近な家裁目指す」 着任の小松所長が抱負 /熊本

かつて熊本で司法修習の活動をして、熊本に戻ってきたという感じでしょうか。
担当した事件に長崎の「小6女児殺害事件」があるとのこと。
あの事件は本当にショッキングでした。
もうあれから5年半になるのですね。
家庭裁判所の発足と同じ1949年生まれというのは、すごい。
運命ですかね。




熊本家裁:「身近な家裁目指す」 着任の小松所長が抱負 /熊本
(2010年2月3日 毎日新聞)


 熊本家裁の所長に先月24日付で着任した小松平内(へいない)氏(60)が2日、熊本市内で会見し「身近で利用しやすい熊本家裁を目指したい」と抱負を語った。 小松所長は秋田県出身。72年9月、司法試験に合格し翌73年4月から2年間、熊本で司法修習生として活動した。水戸地裁判事補を振り出しに、宮崎地家裁判事、長崎地家裁佐世保支部判事、福岡高裁判事などを歴任した。担当した事件では04年6月に長崎県佐世保市で起きた小6女児殺害事件が最も印象に残っているという。座右の銘は「信頼」で、趣味はテニス。 家庭裁判所の発足と同じ1949年生まれで「家裁とともに成長してきた」と笑顔を見せた。「後見人制度」に基づき判断能力などが欠けた人や未成年者の代理人が財産管理などをするケースが急増していることから「事件処理が追いつかなくなりがちだが、専門家の力を借りて適正かつ迅速にしていきたい」と話した。【遠山和宏】

2010年2月1日月曜日

「アラフォー女性」司法に新風 金大准教授の医師、弁護士に

この二人のアラフォー女性はすごいです。
一人は医者として働きながら、もう一人は元新聞記者で退社後、3人の子育てをしながら勉強して、弁護士に。
最初の方は1年の司法修習を終え、先月から病院の組織弁護士として。
後者の方も弁護士事務所で業務スタート。
どちらも、今までのいろいろな人生経験を生かして活躍してほしいですね。




「アラフォー女性」司法に新風 金大准教授の医師、弁護士に
(‎2010年1月29日‎ 北國新聞)


 金沢弁護士会に29日までに、異色の経歴を持つ女性2人が入会した。医師資格のある金大附属病院特任准教授の越後純子さん(42)=東京都出身=は、院内に「法律事務所」を構えた。元北國新聞社記者の松田光代さん(42)=富山市八尾町出身=は3人の子どもを育てながら法曹界に飛び込んだ。2人の「アラフォー」女性が、石川の司法に新風を吹き込もうとしている。
 越後さんは1993(平成5)年に筑波大医学専門群を卒業し、医師資格を取得。同大大学院を経て、99年以降、放射線科医師として日立総合病院(茨城県日立市)などで勤務した。
 越後さんは医師としての仕事を続けていくうちに、社会的問題となっている医療事故について、「医師としてだけではなく、法律家ならばどう向き合っていけるか」と考えるようになった。
 2004年4月、桐蔭横浜大の社会人対象未修者コースに入学。越後さんは在学中も週3日、病院に勤務し、夜は午後10時ごろまで講義に出席した。07年5月の司法試験初挑戦は失敗し、翌08年の試験で合格を手にした。
 盛岡市で1年間の司法修習を終えた越後さんは今年1月、金大附属病院初の「組織内弁護士」として赴任し、同病院経営企画部所属で「法律事務所」を設けた。今後、医療事故対策の職員研修や学生の講義を担当し、病院がかかわる訴訟の代理人も担うという。
 越後さんは「医師と患者がともに安心して医療を提供、受けられる環境をつくりたい」と話している。
 松田さんは子育ての傍ら司法試験に挑戦し、難関を突破した。12月から西井法律事務所=金沢市尾張町1丁目=で業務を始めた松田さんは「民事、刑事問わず、どん欲に取り組みたい」と意欲を燃やしている。
 松田さんは1993(平成5)年に本社を退社後、結婚して3人の子どもを出産した。育児が一段落した35歳の時、弁理士を務める義父の勧めで一念発起し、法曹界への転身を決意した。
 奈良女子大文学部卒の松田さんは2004年4月、金大法科大学院の未修者コースに入学。本格的に法律を学ぶのは初めてで「最初は授業が全然分からなかった」と振り返る。
 子育てや家事で勉強時間は限られたが、「勉強せんとだめやよ」と言う子どもたちの励ましが支えになったという。

2010年1月25日月曜日

県内弁護士、20年で1・8倍に 司法試験の合格者増で

今まで都心で弁護士になることの多かった司法修習生が、弁護士就職難で地方に移っていっているという例の一つなんでしょうね。
過疎地域が解消されるならば、それはそれでいいことなんではないでしょうか。
しかし、こういう状況が続けば、いずれは弁護士はどこに行っても飽和状態に。
一体どうなるんでしょうかね。




県内弁護士、20年で1・8倍に 司法試験の合格者増で
(2010/1/25  徳島新聞)


 徳島弁護士会に登録する弁護士が、20年前の1・8倍の77人に上っている。背景には司法制度改革の一環で、司法試験合格者が増加したことなどがある。県内で活動する弁護士が増え、徳島市内はもとより、弁護士過疎地と言われた地域にも事務所が開設されるなど、司法サービスの充実にもつながっている。

 徳島弁護士会の会員数は、1990年の42人から徐々に増え、24日現在で77人(男性72人、女性5人)。経験年数は、5年未満が27人、5年以上~10年未満が8人、10年以上~20年未満は15人、20年以上は27人いる。

 かつて年間約500人だった司法試験合格者は、制度改革で近年、約2000人に増加。都会の法律事務所への就職難などもあって、合格後に司法修習した徳島を活動の場に選ぶ場合もある。以前はほとんどが県出身だったが、現在は県外出身者が13人を数える。

 昨年12月に会員登録した永本能子さん(33)は兵庫県出身。2008年から09年の10カ月間、徳島で修習し、魅力を感じた。田中法律事務所(徳島市中通町1)で働いており、「徳島には女性弁護士が少ない。離婚やドメスティックバイオレンス(DV)などで、女性の依頼者が相談しやすい弁護士を目指す」と話す。

 同じく登録したばかりの木村裕介さん(33)は京都府出身。ひまわり法律事務所(同市東新町2)に就職した理由に、都会よりも早くから民事、刑事を問わず幅広い仕事を経験できることを挙げる。

 法律事務所は、徳島以外にも美馬と阿南両市内に2カ所ずつあり、美馬は4人、阿南は5人の弁護士が常駐している。

 徳島弁護士会の吉成務会長は「弁護士の選択肢が増えることで、県民の幅広いニーズに応えられる」と語る。会は、弁護士の質の維持、向上へ研修に力を入れる方針だ。

2010年1月21日木曜日

弁護士さん 就活激化 飽和状態...都市部から地方へ

この見出しだと、地方の弁護士不足が解消されそうにみえますが、弁護士が増えても弁護士業務が増えるわけではないので、地方でも弁護士の就職難になってきてるようですね。
しっかし、ずっと弁護士の就職難と言われ続けているのに、全く解消される見込みはなく、これでは弁護士になりたいと思う若者が、いなくなってしまうのでは?




弁護士さん 就活激化 飽和状態...都市部から地方へ
(2010年1月18日 産経新聞)


 法曹人口の増加で弁護士の就職難が問題になるなか、都市部に集中していた弁護士登録に変化が起こり始めている。これまで弁護士が少なかった地方の増加率が高まり、滋賀や島根県の弁護士会員はこの10年間で2倍以上に。弁護士が1人もいなかった地域にも事務所ができるなど“弁護士過疎”が解消される地域もあるという。しかし、多くの弁護士会はすでに「飽和状態」で、毎年2千人規模で増え続けることへの危機感が高まっている。

 滋賀弁護士会によると、平成12年3月末の会員は42人だったが、新司法試験が始まった18年から急激に増加。昨年12月に新たに6人が登録して97人になった。これまで弁護士がいなかった北部の高島市や長浜市にも事務所が開設された。

 弁護士白書によると、このほかに釧路と島根県弁護士会で21年3月までの10年間で会員数が2倍以上に。中原淳一・滋賀弁護士会副会長は「10年前が少なすぎた」と話すが、「ここ数年で多くの事務所が新人を採用し、来年の就職は厳しい」と分析する。

 ただ、弁護士が増えても業務が増えるわけではなく、弁護士の就職難は地方でも顕在化しつつある。 

 奈良弁護士会では昨年12月に弁護士登録する司法修習生が27人おり、約半数が奈良での登録を希望。しかし、採用する事務所が少なかったため登録をあきらめる人が多く、最終的な登録者は5人だったという。それでも会員数は135人になり、12年3月末の70人から2倍近くに増えた。

 仕事を求め、府県間の登録替えも急増中だ。京都弁護士会によると、大阪から京都への登録替えはかつて2、3人だったが、最近は年20人前後に。吉田誠司副会長は「大阪では競争が厳しく、独立するのにハードルが高いのでは」と話す。

 その大阪弁護士会は、増加率こそ44・6%と滋賀や奈良に比べて緩やかだが、人数でみると年に200人前後増えている。昨年12月の登録では「前年並みの就職が確保できた」(同会)と胸をなで下ろすが、来年以降は不透明という。

 知り合いの事務所に間借りだけする「ノキ弁」(軒先弁護士)や事務所勤務を経ずに仕方なく独立開業する「ソクドク」(即独)といった言葉も定着しており、大阪弁護士会は今後、こうした新人弁護士の支援にも力を入れるとしている。

2010年1月18日月曜日

埼玉弁護士会が就職説明会中止 求人減で参加事務所わずか

相変わらず弁護士の就職難は続いているようです。
埼玉弁護士会に所属する287の弁護士事務所のうち参加を表明したのは4事務所とは、ひど過ぎますね。
背景には弁護士数の増加があるようです。
これは今に始まったことではなくて、以前から言われていましたよね。
さらに増加するのでは、弁護士になりたくてもなれない若い人が有り余ってしまうのでは?




埼玉弁護士会が就職説明会中止 求人減で参加事務所わずか
(2010/01/14  共同通信)


 埼玉弁護士会(小出重義会長)が、16日に予定していた司法修習生対象の今年の就職説明会を、求人が少ないことを理由に中止したことが14日、同会への取材で分かった。日弁連によると、各地の弁護士会主催の就職説明会が求人減で中止されるのは珍しく、法曹人口の増加が背景にあるとみられる。
 埼玉弁護士会によると、所属する287の弁護士事務所のうち参加を表明したのは4事務所だけ。同会は「遠方から交通費をかけて来る修習生もいる。参加者の費用対効果を考え中止した方がよいと判断した」としている。
 同会は10年以上前から毎年、就職説明会を開いており、昨年は修習生約120人が参加した。
 法曹人口は、司法試験の年間合格者を3千人まで増やす政府計画が進み、昨年は計画が発表された2002年の約1・8倍に当たる約2100人が合格。日弁連の会員弁護士も、20年前の2倍を超える約2万9千人に増えた。

2010年1月12日火曜日

新任判事補は女性3分の1 最高裁、採用を決定

1992人中の99人、つまり約5%ですよ。
すごいですねぇ。
自分の身近には、法曹関係の人が全くいないので想像がつきませんが。
そして、その99名中33名が女性だそうです。
これから、ますます女性裁判官の数は増えていくでしょうね。
裁判官希望者のうち不採用1名の、不採用の理由がちょっと気になります…。




新任判事補は女性3分の1 最高裁、採用を決定
2009年12月24日‎ 日本経済新聞


 最高裁は24日、司法修習を16日に終えた1992人中、99人を判事補として採用することを決めた。うち女性は33人で3分の1を占めた。閣議を経て、来年1月16日付で発令される。裁判官希望者で不採用になったのは1人。不採用の理由は明らかにしていない。

 99人の年齢は25~34歳で平均27.06歳。全国の女性裁判官はこれで計605人となり、全裁判官の約17%を占めることになる。

 出身法科大学院は18校で、東大が最多の23人。

2010年1月5日火曜日

司法修習生:卒業試験、不合格過去最少75人

司法修習生の卒業試験を受けた2067人の中で75人が不合格だったそうです。
「不合格者過去最少」というタイトルを見て、一瞬「え、また増えたの?」と勘違いしてしまいました。
割合としたら合格者が前年・前々年より多かったということですよね。
合格者はこれで晴れて16日に修習を終えて法曹資格を得ることになるそうです。
頑張ってほしいですね。




司法修習生:卒業試験、不合格過去最少75人
(2009年12月16日 毎日新聞)



 最高裁は15日、11月の卒業試験を受けた2067人の司法修習生のうち75人(3・6%)が不合格になったと発表した。法科大学院を修了した新司法試験合格者らを対象にした卒業試験は3回目。
 不合格者数は過去最多だった前回より38人減り、初回(76人)も下回って過去最少となった。不合格率も前回比で2・5ポイント低下し最も低かった。

2010年1月1日金曜日

布川事件:再審決定 「袴田事件にも光」 慎重な見方も /静岡

あけましておめでとうございます。
昨年はこのブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
今年も「司法修習」の記事を探して、投稿頑張ります。よろしくお願いします。




布川事件:再審決定 「袴田事件にも光」 慎重な見方も /静岡
(2009年12月16日 毎日新聞)


 茨城県利根町布川で1967年、大工の男性が殺害され現金が奪われた「布川事件」。強盗殺人などの罪で無期懲役刑が確定して服役し、仮釈放されて第2次再審請求をしていた桜井昌司さん(62)と杉山卓男さん(63)の2人に最高裁が14日付で再審を決定した。同じように第2次再審請求をしている袴田事件の関係者には「大きな光がさした」との声と「楽観はできない」との慎重な見方が上がった。

 袴田死刑囚の姉秀子さんは「布川事件の再審決定に励まされた。私たちの裁判にも良い影響が出るよう期待している」と語った。 袴田事件の弁護団の小川秀世弁護士は「両氏の自白は、最高裁が真犯人の自白と認定し、供述が変遷する実例として司法修習生のテキストにも出てくる。今回最高裁がその自白の信用性に疑問があると指摘したのだから画期的だ」と話した。

 また証拠採用について「布川事件では証拠開示請求で出てきた証拠で再審に結びついた。我々も静岡地裁、静岡地検との3者協議で、検察に証拠開示を求めている。地検の検察官は今回の結果を深刻に受け止め、証拠開示に応じるべきだ」と訴えた。

 支援団体「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の山崎俊樹事務局長は「自白偏重で立件された類似点がある布川事件で再審が決定したことは大きい」としながらも「楽観はしていない」と語った。山崎事務局長は「袴田さんを犯人とするには無理があると訴えてきたが、裁判官には受け入れてもらえなかった。今回の布川事件の再審がどう影響するかは分からないが、証拠採用の幅を広げるきっかけになってほしい」と話した。【山田毅】