2010年2月1日月曜日

「アラフォー女性」司法に新風 金大准教授の医師、弁護士に

この二人のアラフォー女性はすごいです。
一人は医者として働きながら、もう一人は元新聞記者で退社後、3人の子育てをしながら勉強して、弁護士に。
最初の方は1年の司法修習を終え、先月から病院の組織弁護士として。
後者の方も弁護士事務所で業務スタート。
どちらも、今までのいろいろな人生経験を生かして活躍してほしいですね。




「アラフォー女性」司法に新風 金大准教授の医師、弁護士に
(‎2010年1月29日‎ 北國新聞)


 金沢弁護士会に29日までに、異色の経歴を持つ女性2人が入会した。医師資格のある金大附属病院特任准教授の越後純子さん(42)=東京都出身=は、院内に「法律事務所」を構えた。元北國新聞社記者の松田光代さん(42)=富山市八尾町出身=は3人の子どもを育てながら法曹界に飛び込んだ。2人の「アラフォー」女性が、石川の司法に新風を吹き込もうとしている。
 越後さんは1993(平成5)年に筑波大医学専門群を卒業し、医師資格を取得。同大大学院を経て、99年以降、放射線科医師として日立総合病院(茨城県日立市)などで勤務した。
 越後さんは医師としての仕事を続けていくうちに、社会的問題となっている医療事故について、「医師としてだけではなく、法律家ならばどう向き合っていけるか」と考えるようになった。
 2004年4月、桐蔭横浜大の社会人対象未修者コースに入学。越後さんは在学中も週3日、病院に勤務し、夜は午後10時ごろまで講義に出席した。07年5月の司法試験初挑戦は失敗し、翌08年の試験で合格を手にした。
 盛岡市で1年間の司法修習を終えた越後さんは今年1月、金大附属病院初の「組織内弁護士」として赴任し、同病院経営企画部所属で「法律事務所」を設けた。今後、医療事故対策の職員研修や学生の講義を担当し、病院がかかわる訴訟の代理人も担うという。
 越後さんは「医師と患者がともに安心して医療を提供、受けられる環境をつくりたい」と話している。
 松田さんは子育ての傍ら司法試験に挑戦し、難関を突破した。12月から西井法律事務所=金沢市尾張町1丁目=で業務を始めた松田さんは「民事、刑事問わず、どん欲に取り組みたい」と意欲を燃やしている。
 松田さんは1993(平成5)年に本社を退社後、結婚して3人の子どもを出産した。育児が一段落した35歳の時、弁理士を務める義父の勧めで一念発起し、法曹界への転身を決意した。
 奈良女子大文学部卒の松田さんは2004年4月、金大法科大学院の未修者コースに入学。本格的に法律を学ぶのは初めてで「最初は授業が全然分からなかった」と振り返る。
 子育てや家事で勉強時間は限られたが、「勉強せんとだめやよ」と言う子どもたちの励ましが支えになったという。