2010年2月8日月曜日

ひとinぐんま:前橋地検検事正に着任、中屋利洋さん /群馬

司法修習時代に地検の検事正が、修習生の意見に耳を傾けてくれたことに感動し、検事を志したとか。
こんな出会いがあるのは、とても素敵なことですね。
手がけた事件で一番印象に残っているのは、参院議員の学歴詐称事件だそうです。
群馬県民が安心して暮らせるよう、頑張ってほしいですね。




ひとinぐんま:前橋地検検事正に着任、中屋利洋さん /群馬
(2010年1月22日 毎日新聞)



 ◇安心して生活できる群馬に--中屋利洋(なかや・としひろ)さん(59)
 「県民が安心して生活できるように努力していきたい」。18日付で前橋地検検事正に就任し、21日の着任会見で、力強く語った。
 1951年岐阜県生まれ。金沢市での司法修習生時代に遭遇した殺人未遂事件で、地検の検事正が修習生の意見に耳を傾けてくれたことに感動し、検事を志したという。
 これまで、東京地検特捜部副部長など、数々の厳しい現場を経験してきた。座右の銘は「虚心坦懐(たんかい)」。「予断や偏見を持つと、捜査や判断を誤る。先入観を持たずに事件に臨まなくてはいけない」
 これまで手掛けた事件で一番印象に残っているのは、名古屋地検の主任検事として93年に担当した、参院議員の学歴詐称事件だ。「国会議員を捜査対象にしたのは初めてだった」。証拠が少ない難しい事件だったが、粘り強く捜査を続け、供述を引き出した。「あきらめずに創意工夫して取り組むことが大切」と語る。
 群馬への赴任は初めてだが、85年の日航ジャンボ機墜落事故は、今も鮮明に記憶している。長女が生まれたばかりで、事故の翌日、出張先から飛行機で自宅に帰った。「自分の飛行機も落ちるのではないかと、とても不安になった」
 運動が好きで剣道は五段の腕前。スキーやゴルフもたしなむ。「きれいな景色も見たいし、温泉巡りも好き。その点では群馬はとても楽しみ。上毛かるたで群馬を学んでいきたい」【喜屋武真之介】