2010年5月17日月曜日

ひと交差点:札幌地検・宇井稔検事正 /北海道

検事になるか、弁護士になるか…。
今までの記事を見ていると、司法修習生の時の影響で自分の将来を決める人が多いようですね。
この検事正は、司法修習生時代に浅間山荘事件の被告の態度を見て、検事になることを目指し始めたようです。




ひと交差点:札幌地検・宇井稔検事正 /北海道
(2010年5月8日 毎日新聞)



 ◇経験生かし若手に助言
 札幌地検の宇井稔検事正が4月23日付で着任した。79年4月の任官以来、31年ぶりの札幌での勤務。「札幌は街が大きく、いろいろな事件がある。経験を生かし、若い検事らに適切なアドバイスをしていきたい」と抱負を語る。
 東京都出身。94年から勤務した東京地検では、坂本弁護士一家殺害事件でオウム真理教の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚を取り調べるなど、重大事件の捜査にかかわってきた。
 76年に司法試験に合格し、翌年、司法修習生として浅間山荘事件など過激派らによる事件の裁判に接した。法廷での被告らの様子に「なぜ主義を主張ばかりして法廷を荒らすのか」と違和感を持った。そこから検察官を目指す思いが芽生えた、という。
 裁判員制度は5月で2年目に入る。「1年目で軌道に乗った。今後は被疑者が容疑を否認したり、極めて刑の重い事件が起きた場合でも、的確に対応できる工夫が必要」と気を引き締める。【久野華代】