2010年11月11日木曜日

出会い系サイトで高額利用料  1000万円超の被害も

こういうのをサクラと見抜けない人もどうかと思いますが、
それに付け込んで高額な請求をするのはやっぱり許せないですね。
いつの間にかサイトに登録されていた、とか
何もしてないのにポイントがどうの…ってお金を請求されるケースはもう王道ですよね。
泣き寝入りしないように、弁護士さんに頼んで
被害件数が1件でも少なくなると良いんだけどなぁ…。




出会い系サイトで高額利用料  1000万円超の被害も
(11月11日 東京新聞)


有料でメール交換させる出会い系サイトで、高額の利用料を請求されるトラブルが多発している。サイト運営者の 仲間が“サクラ”としてメールの相手をしているとして、弁護士が「出会い系サイト被害弁護団」を結成した。弁護士が交渉して業者やクレジットカード会社か ら返金させたケースもある。 (稲田雅文)

 「今から思えばなぜ途中でサクラと気付かなかったんだろうと思うんですが…」。岐阜県の三十代男性はこう振り返る。

 男性は昨年六月、出会い系サイトに登録。女性らしい相手からメールが届き、メル友になった。メールの交換を続けた後、何度か会う約束をして待ち合 わせ場所に行っても会えずじまい。逆に、女性から「会えないから自殺未遂をした」とのメールが、手首を傷つけた画像とともに届いた。女性の母と称する人物 も加わって男性を責めた。

 サイト関係者を名乗る人物も登場。相手のメールアドレスを表示するとして「情報開示料」を要求してきた。精神的に追い詰められた男性は女性に直接 会って謝罪したいと考え、要求されるまま複数回にわたり数十万~百万円を指定口座に振り込んだ。一年以上のサイト利用料を含め、運営会社に約千二百万円を 支払ったという。

      ◇

 国民生活センターによると、出会い系サイトについての相談は今年に入って急増。全国の消費生活センターなどの窓口には、十月末時点で二千八十七件 の相談が寄せられ、前年同期の八百五十件を大幅に上回っている。二〇〇五年度以降、今年八月中旬までに寄せられた五千三百八十二件で傾向をみると、二十~ 三十代が57・5%、女性が66・7%。若い女性が被害に遭いやすく、サイトに費やしたお金は平均で約七十八万円にも上っている。

 最近は、出会いを求めて自ら登録する以外に、会員制交流サイト(SNS)を利用していてメールで誘われた例や、懸賞サイトや無料占いサイトに登録 したところ、出会い系サイトにも登録されたケースが増加。芸能人のマネジャーを名乗る人物が「本人が精神的にまいっているので悩みを聞いてほしい」とメー ルを送りつけたり、「あなたと話したい。その代わり金銭的に援助する」と誘ったりして、大量のメールを交換させるのが手口だ。

 メール交換で多額の利用料を請求され、やめたいと思っても相手が「会ったときに費用を払う」「迷惑を掛けたままにできない」などと続けさせようとする。被害者は使った金額を取り戻したい思いもあって続けてしまうという。

 さらに、相手と直接やりとりするため連絡先を交換しようとすると、業者は「システム作動費用」などと称して数万円を請求。表示させる手続き中に 「エラーが起きた」などと再び費用を要求するなどして、金額を膨らませてくる。同センターは、サクラがこうしたやりとりを続けさせているとみるが、「サー ビスを提供しただけでメールの中身は知らない」と、認めるサイトはないという。

      ◇

 多発する被害を受けて愛知県弁護士会の弁護士三十一人が弁護団を結成。相談を呼び掛け、約百十件の被害を確認した。弁護団は、メール交換費用やさまざまな名目の請求が詐欺にあたるとみている。

 弁護団事務局長の鵜飼雅成弁護士は「自動的に会員になってしまったケースなど、自らの意思でサイトへ登録していないときは、そもそも契約が成立し ていない」と指摘。業者と直接連絡が取れない場合は、支払いに使ったクレジットカード会社に対し「サイトとの契約自体が公序良俗に反しており無効」などと して、請求を止めさせる交渉を進めている。

 実際に請求を止めさせたり、返金させたりしたケースもある。返金に応じない業者は提訴する方針だ。

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