2010年11月4日木曜日

法曹の道“借金”スタート  司法修習生の収入「給費制」→「貸与制」  法科大学院 山学出身者 かさむ出費、生活不安

毎日同じ話題か!って感じですが。
まぁ確かに、マイナスからのスタートですけど、
熱意をアピールするいい機会だとも思うけどね。
貸与制でも頑張る!って言う人と、
借金なんてあてくし可哀想…って言う人、
どっちの弁護士に頼みたい?って市民に聞いたら
絶対前者だと思うし。





法曹の道“借金”スタート  司法修習生の収入「給費制」→「貸与制」  法科大学院 山学出身者 かさむ出費、生活不安
(11月4日 山梨日日新聞)


司法修習生に国が給与を支払う 「給費制」を廃止、返済義務がある「貸与制」に切り替える改正裁判所法が施行され、貸与の手続きをした修習生は「マイナスからのスタート」と、今後の生活 に不安を抱く。一時は貸与制回避の動きが国会内で浮上したが具体化せず、政治の無力さを感じた修習生も少なくない。制度改正の衝撃は当事者ばかりでなく、 法曹界にも広がる。法科大学院関係者からは「法律家を目指す人が少なくなってしまう」と、学生の確保を懸念する声も出始めている。
 山梨学院大法 科大学院は今年の新司法試験で過去最多の14人が合格した。その一人、石田美奈子さん(31)は今月から三重県で司法修習がスタートする。現在、引っ越し の準備に追われていて、「早速、経費がかさみ始めている」とポツリ。早くも貸与制になったつけを感じるという。
 弁護士を目指している石田さん は、貸与制という借金を抱えての活動に「どの程度、弁護士の仕事があるか分からない。マイナスからのスタートは不本意」といい、費用を優先した弁護活動を する人が増えないか心配する。それでも「自分は常に市民派の立場でいたい」と、法律家を目指した当時の気持ちに変わりはないようだ。
 法改正は6年前、今年からスタートすることが決まった。しかし日弁連などが反対運動を展開。今年9月に入って政権与党の民主党内で貸与制回避の動きが広がった。
  同法科大学院出身で甲府地裁への配属が決まった、程塚智則さん(33)は給費制維持を願い、「こんなに国会の議論を注視したことはなかった」と振り返る。 結局、再改正が実現しなかったことに「国民のための政治をしているとは思えない国会運営だった。残念でならない」と悔やむ。
 改正法が施行された 1日、同法科大学院では、来年以降の新司法試験に向け、通常通り講義が行われ、学生の表情に変化はなかった。同法科大学院法務研究科長の荒牧重人教授は、 新司法試験の合格率、弁護士事務所への就職率の低下を背景に法曹界を目指す人が減少していることを説明しながら、「貸与制の導入は経済的にゆとりのある人 しか志すことができなくなり、新たな担い手の減少傾向に拍車を掛ける。法科大学院の受験者にも影響してくる」と頭を悩ませる。
 給費制維持に向けた活動をしてきた、県弁護士会の信田恵三会長は「今年の司法修習生には気の毒な事態になってしまった。今後も日弁連の活動方針を踏まえ、一日も早く給費制に戻るよう訴えていく」と、引き続き活動を続けるという。

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