2011年2月25日金曜日

市民の味方大丈夫? 弁護士急増の影

おおお…これから法曹界に入りたいって
思ってる人にとってはすごい暗い話題…。
ノキ弁やらイソ弁やら…知らない単語がたくさん。
お弁当か!って感じ。
ペースダウンを求めるっていったって、
勉強頑張ってる人はいっぱいいるし、
前がつっかえてんのが問題なんじゃないの??
70過ぎの弁護士さんとか結構見るよ~~???




市民の味方大丈夫? 弁護士急増の影
(2月25日 朝日新聞)


司法試験に合格して司法修習を終えても裁判官や検察官に就けず、弁護士登録もできない「法律家の卵」が増えている。政府が打ち出した司法試験合格者 増員計画で、法曹人口のうち特に弁護士が増えていることが背景にあるようだ。県弁護士会は26日、弁護士急増の課題を探る市民シンポジウムを開く。(沢木 香織)

 日弁連の調査では、昨年司法修習を終えた人のうち、修習終了後すぐに弁護士登録しなかったのは258人。前年比1・4倍だった。

 新人弁護士は法律事務所に「イソ弁(居候弁護士)」として雇われ、先輩の指導を受けて仕事を覚えるのが一般的だ。しかし、弁護士急増で雇ってくれる事務所がなかなか見つからないのだという。

 急増の背景にあるのが、政府が2002年に閣議決定した司法試験合格者増員計画だ。千人程度だった合格者数を3千人程度に引き上げるというもの。弁護士が都市部に集中する偏在の解消や、社会の多様化による弁護士需要の高まりに対応することが目的とされた。

 この結果、合格者数は2千人台になり、10年の法曹人口は00年に比べて1万2700人増の3万3400人。とりわけ弁護士数は同1万1700人増の2万8800人になった。

 こうした状況に対し、日弁連は08年、「弁護士増加のペースダウンを求める」との緊急提言を発表。県弁護士会は昨年、合格者数を年1千人程度に抑えるよう求める決議を採択した。就職難に加えて「弁護士活動の質の低下が懸念されるため」だという。

 就職先が見つからない弁護士は、すぐに独立開業する「ソク独(即独立)」や法律事務所に所属するだけで固定給はもらえない「ノキ弁(軒先 を借りる弁護士)」を選ぶ。県弁護士会法曹人口問題プロジェクトチームの武本夕香子弁護士によると、弁護士として一人前になるには「イソ弁」で通常3年程 度かかると言い、ソク独やノキ弁を誰が指導するか課題という。

 弁護士が増えて一人一人の仕事が減れば、これまで半ば手弁当でやってきたボランティア的な活動ができなくなることも予想される。武本弁護 士は「弁護士の存在価値は国家権力に相対して、弱い立場の人や、人権を守ることにある。そうした公益的な活動が減るなど市民生活にどのような影響が出るこ とになるのか、みなさんと一緒に考えたい」。

 26日のシンポのタイトルは「弁護士大増員時代に見えてくる私たちの暮らしの未来を語り合おう」。午後1時~4時、神戸市中央区橘通1丁 目の県弁護士会館で。武本弁護士の基調報告のほか弁護士や中小企業経営者によるパネルディスカッションがある。申し込み不要。無料。問い合わせは県弁護士 会(078・341・7061)へ。

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