2011年12月15日木曜日

絆深め元気出そう 東日本大震災の県内避難者、あす交流会

もう9カ月というべきか、9カ月しかたっていないと言うべきか。
でも、福島から避難してきた人たちからしたら怒涛の9カ月だったんでしょうね。
生まれ育った町から全然土地勘のない街へ越し、色々な苦労があった事でしょう。
色んな不安や悩みがあっても話せる人や誰に聞いて良いのかわからなった人たちにとってはとても良い機会だと思います。
この様な場で少しでも心がいやされてくれたらなと思いますね。



絆深め元気出そう 東日本大震災の県内避難者、あす交流会 滋賀
(12月3日 産経新聞)

 東日本大震災から県内に避難した人たちが一堂に会し、慣れない土地での暮らしや生活の悩みなどを話し合う交流会が4日、野洲市小篠原の野洲文化小劇場で開かれる。避難者同士の絆をつくるのがねらいで、福島市から大津市に避難してきた主催者代表の井上宗純さん(58)は「地元の方言を聞くだけでほっとするはず。気軽に参加してほしい」と呼びかけている。

 井上さんら福島県からの被災者3人が中心となって企画。県によると、11月17日時点で被災3県などから県内に避難しているのは155世帯395人。しかし、ばらばらに暮らしているため、情報を共有できず、つながりが持ちにくいことから、初めて開くことを決めた。井上さんらは今後、避難者の団体を立ち上げて会員を増やし、定期開催したいという。

 代表の井上さんは、福島市で小中学生向けの学習塾を経営していたが、福島第1原発事故の影響で塾生が外出を控えるようになったため経営が成り立たなくなり、塾の建物の耐震性にも不安があったため、4月、長女が住んでいる大津市浜大津にあるマンションに、妻と義母の3人で避難した。井上さんは「原発がいつ爆発するかわからない恐怖でいっぱいで、塾生と別れを惜しむどころではなかった」と、当時の心境を振り返る。

 井上さんは、県内で避難した人たちを対象にした美術館ツアーやコンサートツアーに参加するうちに約100人と知り合った。同じ境遇の人たちと話すうちに不安の心が落ち着いていくのを感じた。この経験を避難した人たちにも共有してもらおうと、今回の交流会を思いついたという。

 「あの日」から間もなく丸9カ月。県内に避難した人たちは、なかなか探せない職や、公営住宅では無償貸与に1年の期限を伴うケースがあるなど住宅の問題に心を痛めている。東北と関西の違いなど、いまだに見知らぬ土地での生活に戸惑うこともある。

 当日は3時間、会場に菓子や茶を用意し、こうした思いについて忌憚(きたん)なく話し合ってもらうとともに、交流を深める。また、県社会福祉協議会の職員や弁護士、司法書士らが、生活の悩みについてアドバイスも行う。

 2日夜までに約80人の避難者が申し込んだ。井上さんは「東北の人は自分から多くを話さないうえ、震災で悲観的になっている。みんなで気持ちを共有して前に進むきっかけをつくれれば」と話している。

 無料で、午後1時半から午後4時半まで。一般参加は不可。避難者で参加する場合は事前に、井上さん((電)070・5017・1452、メール・studycp@willcom.com)へ。

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