2011年3月31日木曜日

【避難した町 福島県双葉町→さいたま市】“よろず相談室”不安解消

そうなのか…
ご近所や知り合いと避難所生活を共にすると、安心だけどプライバシーがないのか。
それはそれで考えものですね。
親しき仲にも礼儀ありという言葉がありますし、お互いにあまりプライバシーを侵害するような行動は避けなきゃですね。
しかし、法律相談や他に色々な所でボランティアが感謝されるのはうれしい事です。



【避難した町 福島県双葉町→さいたま市】“よろず相談室”不安解消
(3月29日 産経新聞)

預金を下ろしたいのに、キャッシュカードがない。被災した家のローンは、どうすればいいのか-。福島県双葉町からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難してきた町民たちは、今も多くの不安を抱えながらの生活を余儀なくされている。28日でアリーナ生活も10日目となったが、出口はいまだ見えない。

 こうした町民たちをサポートしようと“よろず相談室”を作ったのが、弁護士や司法書士らでつくる「震災支援ネットワーク埼玉」。アリーナの2階にブースを設置、弁護士や臨床心理士、社会福祉士などの専門家が無料で対応している。また、避難生活のストレスを癒やしてもらおうと、足湯や女性限定ハンドマッサージのコーナーも設け、1日に100人ほどの住民が訪れる。

 双葉町の団体職員の男性(38)は、アパートの家賃の引き落としを止めるにはどうすればいいのかを弁護士に相談したという。「こんなに避難生活が続くとは思ってなかった」といい、地元に残してきた家が気がかりなようだ。「本当は避難所じゃなくて家を借りて生活したい。だけど、いつ戻れるか見通しがつかないから、余分なお金は使えないんです」と話す。

 足湯コーナーでは、お湯に足を浸しながらカウンセラーの女性が手足をゆっくりとマッサージする。双葉町の主婦(64)は、「気持ちいいね」とリラックスした表情だ。

 4月からはアリーナを出て、旧埼玉県立騎西高校(同県加須市)での生活が待っている。「ここ(アリーナ)はよその市町村の人もいるでしょ。加須に行ったら町民が集まっていて心強い半面、知り合いしかいないからプライバシーも何もないのよ」と、リラックスついでに思わず本音もこぼれる。

 女性限定のハンドマッサージでは、カウンターのティッシュの箱など小物はすべてピンク色で統一、ネイルサロンのような雰囲気を演出した。カウンセラーの高柳葉子さん(62)は「女性たちが少しでもおしゃれを意識することで、一時でも日常を取り戻してくれたら」と話す。

 相談班の班長で全体を統括する猪股正弁護士(47)は、「多様なニーズに応えることが必要」と相談所の意義を語る。加須市への移転後も、できる限りの支援を続けるという。

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