2012年1月18日水曜日

JR福知山線脱線:前社長無罪判決 多くの犠牲出たのに 「なぜ、むなしい」

難しいのだろうなぁ。
大企業になればなるほど、平社員中でうごめく問題は、自分たちで出来るだけ解決して欲しいと思うんだろうし、いちいち報告もいかなさそうだし、言った所で受け流す感じなんだろうなと。
最初から、私も前社長は無罪になるだろうなと思っていました。
確かに社長の社員教育が役員に十分に行きわたってないから、その部下、そのまた部下へと不十分な教育になっていきしわ寄せが一番下に行くんだろうとは思います。

誰か立場ある人間に償ってもらいたい気持ちもわかるし、そうしないとやりきれないのだろうとは思います。
理不尽でしょうね。大切な人を奪われたわけですから。

でも、いつまでも責任取れ!と言ってないで、別の形で、この記事にもあるように新しい法律を作らせるとかそういう行動に出るべきだと思います。



JR福知山線脱線:前社長無罪判決 多くの犠牲出たのに 「なぜ、むなしい」 /兵庫
(1月12日 毎日新聞)

 ◇被害者ら表情硬く
 11日に神戸地裁であった、JR尼崎脱線事故で業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長、山崎正夫被告(68)の判決公判。「多くの犠牲が出たのに、なぜ」「むなしい」……。言い渡された無罪判決に、被害者らは落胆し、一様に表情を硬くした。【高瀬浩平、加藤美穂子】
 目を赤くする女性、岡田信裁判長をにらむように見つめた男性。判決言い渡しのあった101号法廷では遺族らが無念の思いで無罪判決を傍聴した。
 閉廷後、長男孝広さん(当時34歳)を亡くした石橋位子(たかこ)さん(66)=大阪府阪南市=は「106人の命が失われたのに、とても悔しい。無罪では何も変わらない。控訴してほしいし、JR西という企業そのものを罪に問えるよう法律が変わってほしい」と話した。
 遺族3人が地裁前で報道陣の取材に応じ、長女早織さん(当時23歳)を亡くした大森重美さん(63)=神戸市北区=は「無罪判決で運転士1人の責任ということになってしまう。JR西の安全対策は問題だらけだ。まだ終わったわけではない」と神戸地検による控訴を求めた。
 三男の善弘さん(当時20歳)を亡くした下浦邦弘さん(63)=同=は「(有罪が)難しいことは予想していた。歴代3社長の裁判は難しい方向に進むと思う」と話し、地検の被害者対象説明会に出席した後は「判決は全部納得がいかない。亡くなった息子には『結果は出なかったけれど、これから継続してやっていく』と報告したい」と話した。
 地裁近くの県司法書士会館では遺族4人が記者会見。長女容子さん(当時21歳)を亡くした奥村恒夫さん(64)=三田市=は被害者参加制度について「意義はあった。被告人質問ができてよかった」としながらも、「私たちの意向を裁判長が少しでもくんでほしかった」。次男昌毅さん(当時18歳)を亡くした上田弘志さん(57)=神戸市北区=は「思いを少し吐き出せたのはありがたい。多くの被害者が制度を利用したらよいと思う」と述べた。
 法廷での山崎前社長の様子について、上田さんは「主文が言い渡された瞬間は顔を見る余裕がなかった」、奥村さんは「淡々としていて、『良かったな』と思って判決を聞いているようだった」と話した。

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