2008年6月4日水曜日

司法修習生:弁護士の卵、就職難 受け入れ態勢整わず、4割「決まらず」/北海道

北海道の就職難は、弁護士に限ったことではないが。
だからって首都圏に来たところで、仕事があるわけでなし。
弁護士って忙しいらしいのに、何で働く場所がないわけ?




司法修習生:弁護士の卵、就職難 受け入れ態勢整わず、4割「決まらず」/北海道
(2008年6月4日 毎日新聞)


◇道内修習生、残り半年
 法科大学院を修了し07年9月に新司法試験に合格した道内の司法修習生らのうち、弁護士志望者の4割の就職先が決まっていないことが、札幌弁護士会のアンケートで分かった。一連の司法制度改革で司法試験合格者は年々増加しているが、弁護士事務所など受け入れ先の態勢が整わず「就職氷河期」となっている実態が浮き彫りになった。
 札幌弁護士会は今年3~5月、札幌で修習中の新61期生67人と、北海道弁護士会連合会主催の就職説明会に出席した札幌以外の修習生41人の計108人に匿名アンケートを実施。51人から回答を得た。その結果、弁護士志望者45人のうち20人が「まだ就職先が決まっていない」と答えた。愛須一史副会長は「就職先が決まらない修習生は気恥ずかしさから調査に消極的と想像できるので、実際の未決定者はさらに多いのではないか」と推測する。
 札幌弁護士会の会員は現在458人で、うち約1割を60期の新人弁護士が占めている。新61期生の修習期限は今年12月で、残された期間は約半年。愛須副会長は「これまでは何とか採用できたが、今年はかなり厳しい。弁護士会として受け入れ先へのアプローチも試みたい」と話す。数年前に登録した札幌の男性弁護士は「当時は就職への焦りもなく、修了半年前に就職先が決まっていない人は例外的だった。4割も決まっていないとしたら大変だ」と懸念した。
 法務省は06年、司法制度改革の一環で新司法試験を導入。法曹養成専門の法科大学院修了者は、5年間に3回まで受験できるようになった。旧司法試験の合格率は数%だったが、06年は48・3%、07年は40・2%と向上。合格者数はそれぞれ1009人(うち札幌27人)、1851人(同56人)で、今後も増加が見込まれる。【芳賀竜也】